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【糖質制限ダイエットのデメリット】647

2022年6月6日

静岡市葵区・駿河区・清水区のパーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

 

今日はバタバタと遅くなってしまいましたので、過去の埋もれ投稿からシェアです。

体の仕組み、知れば知るほどに中長期的に行う糖質制限ダイエットの危険性を認識する様になってきました。

(どの程度制限するかにもよりますが、実施しても3週間程度が安全に行える目安かと。)

 

糖質制限に関してはこの記事を作成した頃よりも、今はより否定的な考えを持っています。

もちろん糖質(炭水化物)の種類をよく選ぶこと、そして適切な摂取量をコントロールすることはとても大切。

 

長期的な低糖質状態で問題となるのは、肝臓での”ヘプシジン”と呼ばれる物質の過剰生産。

このヘプシジンが過剰に分泌されることで、体内での鉄代謝がストップしていきます。

 

結果として鉄欠乏に陥りまして、ミトコンドリアでのエネルギー産生が低下。

そして甲状腺機能の低下も相まって、やがて慢性疲労症状と体重減少の停滞を引き起こします。

(ここまで来ると影響が全身に及んでいますので、以前の状態まで回復するのはとても大変です)

 

そしてとても厄介なのは、『糖質への恐怖心』を植え付けてしまう心理的な側面です。

 

体内で生み出せず食事から取る必要がある“必須アミノ酸”の様に、”必須糖質”が存在しないのはなぜでしょう。

それは、例え糖質が体外から入って来なくても、体内の別の機構を用いて糖質と同等の働きを担ってくれるから。

そんな『補助機構』が幾重にもスタンバイしているほど、糖が体にとって必要不可欠な存在だからです。

(という考え方もあります)

 

やっぱり何かに偏った取り組みは、その分色々な不都合も生み出しますね。

 

食事は1日3食、バランス良く。

学べば学ぶほどにここへ落ち着きます。

ここから


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◆デメリット編◆

昨日に引き続き、ダイエットネタの続きを。

同じ方法をとっていても、スムーズに減量が進む方もいればピタッと変化が止まってしまう方もいたり。

 

『摂取エネルギー < 消費エネルギー』

の関係性はもはや原理原則なのですが、この構図をどの様に構築するのが効果的なのか?は結構人によって異なるものです。

 

例えば糖質制限。

昨日は、体重減少の速度が急速に進む傾向があるというメリットについて取り上げてみました。

 

全ての物事には陰と陽、メリットもあればデメリットも必ず存在するんじゃないかなと思います。

 

糖質制限ダイエットで考えられるデメリットとしてピックアップしてみると、ざっとこんな感じです。

①低栄養性脂肪肝
②鉄欠乏性貧血
③ホルモン分泌異常による月経痛憎悪・PMS
④甲状腺機能低下によってやがて痩せにくくなるかも
→最悪の場合、甲状腺機能低下症と診断がつくことも
※症状:無気力、疲労感、むくみ、寒がり、体重増加、動作緩慢、記憶力低下、便秘など
⑤便秘(甲状腺とは別のメカニズムで)

などなど

※それぞれへの解説は、また気が向いた時に取り上げてみましょう。

 

 

全ての方にこれらの現象が起こるわけではありませんが、過去に糖質制限ダイエットに取り組まれたことのある方々に伺うと、何かしら心当たりがお有りの様でした。

特に女性の場合は全身に貯蔵できる糖の容量も少なく、またホルモン分泌の変容によって受ける体への影響力も大きいので注意が必要ですね。

 

現在のライフスタイルが糖質の摂取過剰で、既に体へ肥満を含めた悪影響が出ているとするならば。

それはもちろん、適切な糖質制限は必須だと思われます。

 

こんなデメリットとメリットを天秤にかけた時に、どのように判断されるか?

それは取り組まれる方の目的や考え方を尊重しますが、個人的には積極的にお勧めすることが無いメソッドかなと思います。

※疾患がありドクターの判断で、糖質制限による減量が必要であると判断された場合は別ですが

 

色々なメディアで見かける情報って、キャッチーな”メリット”に傾倒しがちな印象を持っています。

情報過多な世の中、本当に必要な情報にたどり着くのってとても大変ですよね…。

 

一応”ヘルスケア”という領域では、皆さんを代表しまして。

色々なリソースから情報収集したり信頼度の高い機関で学びつつ、こちらで引き続きシェアしていきますね。