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【高齢者の隠れ低血糖問題】677

2022年7月6日

静岡市葵区・駿河区・清水区のパーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

 

今日は、ご高齢の方に起こりやすいと言われている『無症候性低血糖』についてシェアしてみましょう。


クライアント様にはご両親の介護を担われている世代の方も多くいらっしゃいますので、こんなトピックにも触れてみます。

 

以前から何度かシェアしてきました通り、細胞の主なエネルギー源は

・糖

・酸素

と言われています。

(他にも生命を維持する為の予備的なエネルギー源はありますが、健全な糖代謝が前提となります。)

 

これらの供給量が低下すると、各臓器の活動が円滑に行われなくなりますね。

・眠気
・脱力感
・集中力低下
・不安感
・悪心
・イライラ
・冷や汗
・動悸
・異常な空腹感と食欲

など、自律神経に由来するこれら身体症状に悩まされることになります。

 

通常であればこの様に『不快』を示す症状を感じるはずなのですが。。

高齢の方においては、繰り返し起こる低血糖により

HAAF(低血糖関連自律神経応答不全)

と呼ばれる『自律神経の働きを促す機能』が低下する現象が起こると言われています。

 

※繰り返す低血糖により脳機能を守ろうと、脳への糖の取り込みが促進される為だそうです。(そして血糖の低下は、脳の視床下部で感知されています)

司令塔の機能が破綻すれば、全身の機能崩壊に繋がりますからね…やっぱり凄いぞ人体。

体内で多少の犠牲を払ってでも脳機能だけはなんとか維持しようと、ここでもまた予備システムが発動するというわけです。

 

こんな低血糖の無自覚化により、高齢者においては重度の低血糖を起こしてしまうリスクが高まりやすいと言われています。

 

もう一つ問題なのは、認知機能への影響です。

会話や身体活動の減少や物忘れなど、一見すると痴呆や抑うつ状態のようにもみえる状態。

実は慢性的な低血糖による、脳機能の低下という可能性も指摘されています。

 

本来僕たちの体は空腹時でも、生体活動に必要な血糖値を、ある程度維持する仕組みを持っているのですが。。

こうなってくると、血糖値を維持する自前のシステムはかなり機能低下していると考えられますね。

 

そんな時に有用性が確認されているのが、MCTオイル(中鎖脂肪酸)です。

※MCTについてはまたの機会に深掘りしてみましょう。

 

慢性的に低血糖へ陥りやすい方の代替エネルギーとして、高い効果が報告されています。

『介護食品』としてこんな製品もラインナップされていますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

エンジョイMCTゼリー200|栄養補助食品シリーズ|株式会社クリニコ
https://www.clinico.co.jp/products/series/assistance/mctjelly.html

もちろんMCTオイルやMCTパウダーを、普段のお食事に取り入れていただくのも◎です。

 

副腎・すい臓といった、血糖維持システムの中心となる臓器の機能。

なるべくお若いうちから理解し、機能の維持向上に努めていきたいところです。