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HPIセミナー備忘録『骨盤帯』〜進化と呼吸の観点から〜
2022年7月7日
静岡市葵区・駿河区・清水区のパーソナルトレーニング
パーソナルトレーナーの堀航大です。
時間差投稿ですが、先週末は岡本さん(HPI)の勉強会に参加してきました。
ユウサクさん、そして今回も主催いただいたメグさんありがとうございました!
他の骨もそうですが、骨盤って脊椎動物の中でも種によって形態が異なります。
もっとバラバラに分かれていて可動性があったり。
人間と同じ様な形をしていても、縦の長さや横の幅が違ったり。
その中でも二足歩行を選択した人類の骨盤はちょいと特徴的です。
霊長類の中でも縦の長さが短く、幅も広い。
進化の過程で獲得したそんな骨盤ですが、人類においては現代のライフスタイルの変化によって
その形態がこの50〜60年あまりの間に変化しているというデータが印象的でした。
帝王切開による出産の増加、排泄や陰部周辺のお悩み。
日本人の国民病とも言われる腰痛問題についても。
現代のライフスタイルによるものだけでなく、そんな形態的な変容による影響も多々あるのだろうと解釈しました。
そして横隔膜や腹筋群と共に、腹腔を構成しているという点も注目すべきところ。
・なぜ腰痛が起こるのか、そしてアプローチの考え方
・気になる”ぽっこりお腹”が起こるメカニズム
・バランス機能や歩行との関係性
・産後の女性に起こる身体的変化と配慮すべき点まで
もっともっと学びは多かったですが、個人的にはこの辺りがホットなトピックで印象に残りました。
理学療法のテキストなんかを見れば色々と知識に触れることはできますが
そこに『現場での経験』という無形の情報が統合されることで、僕たち運動指導者それぞれの個性が生まれてくると思います。
先人の様々な先生方の知・研究と経験、そしてユウサクさんの探究心と経験が全てMIXされた特別な時間となりました。
病気ではないけれど、たしかに調子が悪い。
そんな『病気以上、健康未満』とも言えるお悩みを抱える方は増えていく一方です。
現代においてパーソナルトレーナーに求められる役割は増える一方ですが、
どこに相談したらいいのだろう?
というお悩みに向き合っていける立場であるのも、トレーナーである喜びであるのかなあと思ってみたり。
自分も含めて皆様にも色々な体の悩みはありますが、知や経験が増すごとに希望を感じます。
もちろん僕にできないことは、より専門性の高い専門家の力をお借りして。
まだまだこれから。できることいっぱい。