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【果糖は本当に悪なのか?】878

2023年1月23日

静岡市葵区・駿河区・清水区

『大人女性の体質改善』パーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

 

本日はセッション中に果糖についてご質問いただきましたので、該当記事をこちらで再シェアです。

 

“果”糖ですので果物が悪者にされがちですが、影響はごく僅かかと。

※清涼飲料水などの常飲習慣の方が大問題です。

 

肝臓へ取り込まれる仕組みから、適度に取り入れる分には低血糖症状のサポートに有効な糖となりますね。

午後の補食にハチミツなんて最高です。(ハチミツはブドウ糖+果糖)

 

きっとなんでもそうですが、メリットがあればデメリットも存在します。

人体や栄養素に関しても少しずつ理解を深めながら、なるべく多くのメリットを享受できる様リテラシーを高めていきたいところです。

 

ここから

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今日は何かとヘルスケア界隈で議論になりがちな『果糖』への認識について。

 

天然の食物であればフルーツに少量含まれておりまして、人工的なものでは

・砂糖
・ブドウ糖果糖液糖
・果糖ブドウ糖液糖
・高果糖液糖

などに多量に含まれています。

 

果糖が持つ特性として、以前ご紹介した

①肝臓
②筋肉
③脂肪

の3つの糖貯蔵タンクのうち『筋肉』には貯蔵されないという独特な特徴を持ち合わせています。

 

つまり多量に果糖を摂ることで

果糖

肝臓

(肝臓のタンクから溢れたものが中性脂肪に)

脂肪

という脂肪蓄積のショートカットを辿ることで、たくさん摂ると太りやすくなるということに。

その他多くの糖は『ブドウ糖』という形で血液中に流れ出ることで血糖値が上がり、様々な細胞によってエネルギーとして使用されていきます。

このサイクルがすっ飛ばされていることが問題視されている様です。

 

果糖は血糖値が上がらないので何となく良さそうなイメージがありますが、血糖を上げない代わりに中性脂肪になりやすく、これが問題ありとされていました。

 

また、果糖が代謝される中で『糖化反応』がブドウ糖の7~10倍起こりやすいというのも問題です。

(糖化は身体中の細胞を劣化させたり、動脈硬化を促すと言われています。糖化についてはまたの機会に)

 

では天然の甘味であるフルーツはどうでしょう?

確かに果糖は含まれていますが、ソフトドリンクや甘味料入りのお菓子と比べればごく僅かです。

 

2018年に発表された論文によって、果糖に対する認識は少し変化してきました。

実のところ果糖は、フルーツで摂るほどの少量であれば小腸の細胞にある酵素のはたらきで、ブドウ糖に代謝されていることが分かってきました。

 

現在の果糖に対する認識は、

・精製された甘味料で多量摂取すると色々と悪いかも

・フルーツから摂られる少量であれば、多量に食べなければさほど問題なし

という感じです。

 

天然甘味料でも果糖の含有量が極めて多いのがアガベシロップ。

果糖の含有率が85%ほどということもあり、血糖値が上がりにくいという特性が健康的なイメージでした。

 

しかし血糖値が上がらない仕組みって、実は血糖を飛び越えて脂肪になりやすかったということで。。

メリットよりもデメリットの方が勝るのではという議論が、近頃はなされています。

 

僕も天然甘味料というカテゴリーでアガベシロップも使っていたこともありますが、現在では思うところがあり使用していません。

栄養学は日進月歩。

教科書の内容がガラリと覆されることも珍しくありませんので、常に情報のアップデートをしていきたいところです。

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