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【低血糖とダイエットの失敗③】1165

2024年9月11日

静岡市葵区・駿河区・清水区で活動しています。

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

低血糖症の原因、特に『糖質の過剰摂取』について深めてみましょう。

高糖質・高脂肪食は安価で手軽に入手しやすく、うっかりするとそんな食生活が中心となりがちです。

※ファストフードや丼もの、コンビニで手に取りやすい菓子パンやおにぎりなど

高糖質食中心の食生活では、食事の度に非常に多くの糖が血液へと流入します。

これが高血糖ですが、血液中に糖が多い状態が続くと血管が劣化する悪影響が。

これはマズい…と、インスリンが多量に分泌して全身の細胞がインスリンに反応。

反応した細胞内に糖が取り込まれることで、血糖値は正常な状態に下がっていきます。

こんな食生活が続いていくと、私達の細胞は日々多量のインスリンに暴露することになりますね。

多量のインスリンによる刺激に慣れた細胞では、次第に効きが悪くなっていく。

これを『インスリン抵抗性』と呼んでいます。

 

インスリンの効きが悪いということは血糖値の急上昇が起こりやすくなり、身体はさらに多量のインスリンを分泌。

多量のインスリンにより血糖の降下作用が増強されますので、インスリンが効き始めた頃には血糖を下げすぎてしまう。

これが『反応性低血糖』とか『血糖値スパイク』と呼ばれる現象だと言われています。

(インスリン抵抗性が高まっていなくとも、高糖質食によって発生することが多々ある)

食後の眠気が強い方や、午後の集中力が維持できない方は、こんな反応性低血糖が起こっているかも知れません。

そして低血糖時には血糖を上げようと糖欲求が高まったり、次の食事もドカ食いしてしまいがちに。

これではダイエットも上手くいきません。

 

また細胞のインスリン抵抗性と併せて、ホルモンを分泌しているすい臓そのものが血糖に対して過剰反応したりと、正常な分泌ができなくなることも分かっています。

併せてインスリンや、血糖を上昇させるグルカゴンというホルモンが、食事の際に過剰分泌する。

これは、血糖維持機構の破綻を意味しています。

 

血糖調整ホルモンの分泌異常

細胞でのインスリン抵抗性

これらが発生することで食後の低血糖が起こりやすくなり、さらに状態が悪化していくと血糖を下げる機構も破綻していく。

そして今度は慢性的に高血糖となり、二型糖尿病に。

続く。