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【低血糖とダイエットの失敗④〜アルコール〜】1166
2024年9月12日
静岡市葵区・駿河区・清水区で活動しています。
パーソナルトレーナーの堀航大です。
今日はアルコールと低血糖についてまとめてみましょう。
アルコールと血糖維持能力については、パーソナルの現場でも自身での経験でも極めて大きなものだと実感しています。
アルコールといえば肝臓。
肝臓といえば直接的な『血糖調節器官』です。
食後血糖値が高まると、肝臓は血液中のグルコース(ブドウ糖)をどんどん取り込み貯蔵していきます。
やがて貯蔵し切れなくなると中性脂肪に合成して血中や肝臓内、そして脂肪組織へと貯蔵していく。
空腹時には肝臓に貯蔵された糖を血液内に放出し、血糖値をある一定の値に保ちます。
肝臓に貯蔵できる糖には限りがありますので、併せて『糖新生』という代謝も肝臓で行われます。
糖新生とは空腹時に体内のタンパク質や脂肪を分解して糖を作り出し、血糖を維持する仕組みです。
そんな肝臓の大切な血糖維持機能ですが、アルコール飲料の常飲によって顕著に阻害されます。
飲酒の直後はアルコールの代謝に多くのコストが掛かるため、もちろん血糖維持能力は低下。
この影響は飲酒後に留まらず、アルコールの代謝によってダメージを受けた肝臓はすぐには回復しません。
飲酒習慣がある場合はダメージを受けた細胞を回復させるため、最低でも週に2日。できれば連続して休肝日が必要。
そして軽度であっても、肝臓に脂肪が蓄積する『脂肪肝』が認められる場合にも同様の肝機能低下があると考えられます。
(改善には炭水化物や脂質摂取量のコントロールと禁酒または節酒、そして運動が大切)
少量でも毎日の飲酒習慣がある方で、空腹時の『ガス欠感』を感じるという場合は、思い切って2週間程度禁酒してみてください。
低血糖も起こりにくくなりまして、毎日が快適に。
そしてダイエットも成功しやすくなりますよ。
つづく