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【機能性低血糖にも食物繊維を】1170
2024年9月30日
静岡市葵区・駿河区・清水区で活動しています。
パーソナルトレーナーの堀航大です。
血糖値を適正に保つ能力、特に食物を食べた後の糖の処理能力を『耐糖能』と呼びます。
血糖を上げる食物を摂取すれば血糖は上がりますが、インスリンの働きで糖が細胞に取り込まれることで、血糖値は適正値まで下がっていきます。
耐糖能が低下すると食後の血糖値が上がり過ぎたり、その反動で今度は下り過ぎるという現象が。
(高血糖によるインスリンの過剰分泌による)
これを機能性低血糖と呼びますが、低血糖時には精神症状や自律神経症状を伴う、多様な症状に見舞われます。
・食後の耐えがたい眠気
・頭痛や眼のかすみ
・動悸や冷や汗・息苦しさなどの身体症状
・不安感や気分の落ち込み
・イライラ感や怒り
・虚脱感
・不眠・朝起きられない
などなど
症状の予防・改善には前提として、炭水化物量の適正なコントロールが大切です。
併せて取り組みたいのは、野菜・海藻類・きのこ類といった繊維質の積極摂取。
糖の吸収を穏やかにするという側面もありますが、近年では消化管ホルモンの『GLP-1』の分泌促進が注目されています。
GLP-1はインスリンの分泌を促し、血糖を上昇させるホルモンであるグルカゴンの分泌を抑制することが知られています。
※食後高血糖の主原因はグルカゴン分泌の暴走であるとする、”グルカゴン中心説”が興味深いのですがまたの機会に
ホルモン分泌の観点からも機能性低血糖を防ぐために、各食事で両手のひら一杯分程度の繊維質は摂っておきたいところ。
朝晩は涼しくなってきましたので、鍋料理や具沢山スープなども繊維質を取り入れやすくて良いですね。
少しずつ、日々心がけていきたいものです。