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【厳しいダイエットの後遺症に注意】1171

2024年11月5日

静岡市葵区・駿河区・清水区で活動しています。

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

またもや久々の投稿となりました。
引き続きマイペースに続けていきたいと思います。

ストイックなカロリー制限といったダイエット法で結果を出した後、通常の食生活に戻っても改善されない、様々なトラブルに見舞われることがあります。

・疲労感、倦怠感、無気力
・集中力、判断力、理解力、記憶力の低下
・食べ物への没頭感、糖欲求の亢進
・日中の眠気、嗜眠傾向
・抑うつ、気分が晴れずに落ち込む
・動作が遅くなる
・顔や全身のむくみ
・便秘、または下痢
・寒がり、体温の低下
・以前よりも太りやすい

などなど

これらは厳しいダイエットによる半飢餓状態や、偏った栄養摂取による質的栄養欠乏による後遺症の様な症状だと考えられます。

低栄養状態に置かれた人体に何が起こるか、そして栄養状態が回復した後にも残存する様々な影響について調査された有名な実験がありますので、ご参考に。

<ミネソタ飢餓実験>

ミネソタ飢餓実験(ミネソタきがじっけん)は、1944年11月19日から1945年12月20日まで、ミネソタ大学で行われた臨床研究である。ミネソタ半飢餓実験、ミネソタ飢餓回復実験および飢餓研究という呼び名でも知られる。調査は、重度および長期の食事制限の生理学的および心理学的影響と、食事リハビリ戦略の有効性を決定するように設計された。

(wikipediaより)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%8D%E3%82%BD%E3%82%BF%E9%A3%A2%E9%A4%93%E5%AE%9F%E9%A8%93

低エネルギー・低栄養食を長期的に行なうことによって、私達の身体は生存する為に様々な戦略をとることになります。

特にエネルギー代謝を司る甲状腺や副腎といった内分泌器官への影響。

そしてそれらに指示を出している脳の視床下部が、飢餓状態でも生存できるように、全身のあらゆる機能を省エネ化する様に適応します。

これが所謂『代謝が下がった』状態です。

『生存を最優先にする』ということは、『生存への優先度が比較的低い機能』を選択的に低下させることで、省エネ化を実現していることに他なりません。

そこで生じる諸問題が、前述の不具合たち。

これは栄養状態を回復させれば直ちに改善するというわけではなく、完全には元に戻らないのでは、とも言われていたり。

ダイエットに成功したものの健康を損なったり、ダイエット前よりもより太りやすくなったりと、かなり厄介な問題を抱えることになります。

そんな悲劇を回避しながら体脂肪を減らす為には、摂取エネルギーや栄養素の計画的な管理が必要不可欠。

短期決戦のダイエットは効果も実感しやすく魅力を感じますが、そこには大きなデメリットが必ず存在することを知っておいて頂きたいのです。

つづく