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【疲れやすさと隠れ貧血〜小球性貧血〜】1185
2025年1月20日
静岡市葵区・駿河区・清水区で活動しています。
パーソナルトレーナーの堀航大です。
睡眠・休養をとっても疲れが取れない。
すぐに疲労を感じやすく、息切れや動悸・立ち眩みの様な不快な状態を日常的に体験する。
そんな「なんとなく体調が優れない」の影には、貧血による影響が潜んでいるかも知れません。
健康診断などで血液検査をすると明らかになるヘモグロビン。
こちらは赤血球中の鉄が充足しているかどうかをチェックする指標となります。
低値を示すと貧血と診断されますが、ヘモグロビンが基準値内で一見すると正常でも、赤血球のサイズに問題があるタイプの「隠れ貧血」とも呼ばれる状態に陥っているケースもあります。
酸素を細胞に運搬する赤血球が体内で作られる過程で、十分な大きさまで成熟できていない『小球性貧血』。
赤血球の成熟には、鉄・タンパク質・亜鉛・ビタミンA・ビタミンB6といった栄養素が体内に充足している必要があります。
これらの何処かに不足が生じると赤血球の成熟が妨げられ、理想的なサイズまで大きくなれないままに、役割を果たさなければなりません。
サイズが小さいということは内包できる酸素の量も小容量化しますので、細胞への酸素運搬能力が低下し、全身の細胞の元気なはたらきが妨げられてしまいます。
結果として冒頭の様な慢性不調を起こしやすくなりますので、食事による栄養状態や消化・吸収機能の改善を行う必要がありますね。
細胞がエネルギーを産生しにくくなり、外部からエネルギーを取り込もうと甘いものへの欲求が高まることも。
血液データ上の項目としては、MCV(平均赤血球容積)として表されます。
※90〜95程度が理想値と言われる
病気ではないけれど、何となく調子が優れない。
甘いものが止められない。
でも貧血でもない。
そんなあなたは、赤血球のサイズにも注目してみると、コンディション改善のヒントに出会えるかも知れませんよ。