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「最近よく体をぶつける…」その原因と対策|感覚運動科学からわかる身体の整え方

2026年2月24日

「最近よく体をぶつける…」その原因と対策
〜感覚運動科学からわかる身体の整え方

「ドアの角に肩をぶつけることが増えた」
「家具に足をよく当ててしまう」
「昔より動きがぎこちない気がする」

こうした変化を、「年齢のせいかな」と感じている方は少なくありません。

しかし実際には、単なる不注意ではなく、体の感覚と動きを結びつける機能(感覚運動機能)の乱れが関係しているケースが多くあります。

この記事では、専門的な視点をベースにしながらも、一般の方にもわかりやすく、なぜ体をぶつけやすくなるのか、そして日常でできる整え方を解説します。

 


体をぶつけやすくなるのは「感覚と動きのズレ」

私たちは普段、目で見て動いているだけではありません。

実は体の中では、次の3つの感覚が常に連携しています。

・視覚(目からの情報)
・前庭感覚(バランス感覚)
・固有感覚(体の位置や動きを感じる感覚)

これらを脳が瞬時に統合し、

・どのくらい腕を伸ばすか
・どこまで体が近づいているか
・どの強さで動くか

を無意識に調整しています。

つまり、よく体をぶつける状態とは、

「空間の中での自分の位置把握」にズレが生じている

サインとも言えます。

 


特に影響が大きい「固有感覚」とは?

聞き慣れない言葉ですが、固有感覚はとても重要です。

これは、

・関節がどの角度にあるか
・筋肉がどれくらい伸びているか
・体のどこに力が入っているか

を感じ取る“体の内側のセンサー”のようなものです。

この感覚が鈍くなると、

・腕を伸ばしすぎる
・足の運びが雑になる
・体の幅の認識が甘くなる

といったことが起こり、結果としてぶつかりやすさにつながります。

 


よく体をぶつける人に多い5つの原因

① 姿勢の崩れ(特に猫背・反り腰)

姿勢が崩れると、頭の位置や体の重心が本来の位置からズレます。

すると脳が認識している「体の中心」と、実際の位置に差が生まれ、空間認識が不安定になります。

特に多いのは:

・猫背姿勢
・頭が前に出る姿勢
・反り腰

 


② 体幹の安定性の低下

体幹が不安定になると、手足を動かすたびに体がブレやすくなります。

その結果、

・動きが大きくなりすぎる
・細かい距離調整が苦手になる
・無意識の微調整が遅れる

といった変化が起こります。

 


③ 呼吸が浅い

意外に思われますが、呼吸の浅さも関係します。

浅い呼吸が続くと、

・首や肩が緊張しやすい
・体幹の安定筋が働きにくい
・体の感覚入力が鈍くなる

といった状態につながります。

 


④ 足裏の感覚低下

足裏は「地面との唯一の接点」です。

ここからの情報が弱くなると、体の位置把握全体が不安定になります。

例えば:

・クッション性の高すぎる靴
・長時間の座りっぱなし
・運動不足

などが続くと、足裏センサーは鈍りやすくなります。

 


⑤ 疲労・ストレスの蓄積

疲れているときに物にぶつかりやすい経験はありませんか?

これは気のせいではなく、

・脳の処理速度の低下
・注意資源の分散
・筋肉の反応遅れ

が実際に起きているためです。

 


自宅でできる改善アプローチ

大切なのは、筋力だけを鍛えることではなく、感覚と動きのつながりを取り戻すことです。

 

① ゆっくり呼吸リセット(1日1分)

1:仰向けで膝を立てる
2:鼻から息を吸い、肋骨を横に広げる
3:口からゆっくり長く吐く(6秒以上)

目的:体幹の安定筋を働きやすくする

 

② 足裏感覚の目覚めエクササイズ

その場足踏み(ゆっくり)

1:裸足または薄い靴下で立つ
2:その場でゆっくり足踏み
3:足裏全体で床を感じる

ポイント:音を立てず静かに行う

 

③ ゆっくりバードドッグ

体幹の安定と空間認識を同時に高めます。

1:四つ這いになる
2:対角の手足をゆっくり伸ばす
3:3〜5秒キープして戻す

注意:腰を反らない・息を止めない

 


こんな場合は専門的サポートもおすすめ

・最近急にぶつかる回数が増えた
・バランスに不安がある
・腰痛や膝痛も同時にある
・自己流の運動で改善しない

こうした場合は、姿勢・呼吸・体幹機能を総合的に評価した上でのアプローチが効果的です。

 


まとめ|「不注意」ではなく体からのサインかも

物にぶつかる頻度が増えるのは、単なる注意力の問題とは限りません。

多くの場合、

・姿勢の崩れ
・体幹の不安定
・呼吸の浅さ
・足裏感覚の低下
・疲労の蓄積

といった、体のセンサー機能の変化が関係しています。

早めに「整える」ことで、

・動きのスムーズさ
・疲れにくさ
・ケガ予防

にもつながっていきます。


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