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【お酒で太るメカニズム】1176
2024年12月15日
静岡市葵区・駿河区・清水区で活動しています。
パーソナルトレーナーの堀航大です。
またしてもお久しぶりとなってしまいましたが、忘年会シーズンにつきアルコールについて触れていきましょう。
残念ながら身体のパフォーマンス的にはメリットが見つかりませんが、お楽しみや円滑なコミュニケーションには一役買うこともある嗜好品。
上手にお付き合いしていく為には、飲酒量と頻度のコントロールはやっぱり大切です。
お酒は太らないという主張も見かけますが、代謝の仕組みから紐解いてみると体質レベルで太りやすくなります。
(そして慢性疲労体質に陥りやすくなる)
デメリットは調べれば色々とありますが、今回はアルコールの分解・解毒時に著しく消費され、欠乏しやすくなる栄養素(ビタミン・ミネラル)について注目してみましょう。
特に厄介なのが、『エネルギー代謝』に密接に関わりのある亜鉛・マグネシウム・ビタミンB群が、アルコールを代謝する過程で浪費されていくこと。
これらのビタミン・ミネラルは補酵素といって、エネルギー代謝を円滑にはたらかせるアシスト役を担っています。
エネルギー代謝とは食事で摂取したエネルギーを身体が消費して活動し、余分なエネルギーは飢えに備えて蓄え、必要なときに利用するというサイクルのことです。
食べたものがそのまま直ちにエネルギーとして活用されるわけではなく、代謝の回路でエネルギーに変換されることで私達の身体は活動できるのですね。
ということで、この回路が円滑に回らないとなると、食べたものや体内に蓄えたものを消費しにくい。
いわゆる『代謝が低い』状態に陥ってしまうというわけです。
<慢性的な飲酒によって欠乏しやすい栄養素>
◆ビタミン
・ビタミンB1
・ビタミンB3
・ビタミンB6
・葉酸
・ビタミンA
◆ミネラル
・マグネシウム
・亜鉛
・カリウム
・ナトリウム
・カルシウム
・セレン
・クロム
補酵素となる様々な栄養素が慢性的に欠乏しやすくなり、エネルギー代謝が停滞気味に。
食べたものは消費しにくくなり、余ったエネルギー源は脂肪として蓄積。
食事に気を付けていても蓄えている脂肪を消費しにくく、食間すぐにエネルギー切れに。
結果として間食・甘いお菓子がやめられなくなり、また暴食にもつながりやすくなります。
指導経験上、お酒を飲みながらのダイエットは難易度が高くなるという実感があります。
お酒が好きな方は断酒せずとも、飲酒量と頻度は抑えていただくのがダイエット成功への近道だと思います。
体調も良くなり疲労も溜まりにくくなりますし、何なら精神状態が安定したり不安を感じにくくなったり。
GABAといったアミノ酸と脳機能の関係性などからも、アルコールとの付き合い方には注意深くなりたいところです。