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【ドーパミン的幸福論とオキシトシン的幸福論】1196

2025年3月28日

静岡市葵区のHori Kodaiパーソナルトレーニングジム
代表トレーナーの堀航大です。

『ガッツリ達成感的よろこび』
と、
『じんわり安らぎ的よろこび』

どちらがお好みですか?

 

何か目標を達成した時や、欲しいものを手に入れた時、良い評価を得た時。

そんなとき、盛んに放出される脳内ホルモンがドーパミン。

これは快楽物質でもあり、快楽を得られた行動と紐づけて学習されていきます。

『やめられない、止まらない』

ってやつです。

それは興奮・熱狂的な幸福感。

 

対して、人と人との関わり・スキンシップ・コミュニケーションなどに通して盛んに放出されるのが、愛情ホルモンであるオキシトシン。

不安感や心配な気持ちを落ち着かせてくれる、じんわりとした安心・安全・平穏な幸福感。

私たちの人生にはどちらも大事だと思いますが、強烈な刺激物として作用しやすいドーパミンは、資本主義経済のなかで利用されることもしばしば。

『〇〇中毒・〇〇依存症』

の様な、特定のもの・ことへの執着心、行動を引き起こすメカニズムと密接に関わっています。

そんな、ドーパミン的幸福とオキシトシン的幸福。

どちらを好むか?という特性は、脳の個体差によるところも大きい様です。

例えば私の脳は、どうやらドーパミンに対して感受性が低い、または基礎的な放出量が少ない様な気がします。

より高い強度の運動を好んだり、より不安定で不確実な働き方や生き方を選択しがち。

(ドーパミン放出量を高めようとしている)

 

そしてその環境で走り続けているときの方が健全な感覚があり、メンタル的にも行動的にも前向きに過ごすことができます。

逆に安定を感じて、ドーパミンの放出レベルが低下している時期は、何なら抑うつ傾向が高まって不調に陥っている自覚が。

ドーパミン的幸福論とオキシトシン的幸福論。

きっとそのバランスを取ることが私たちには大切で、その比率の理想値は個人によって異なっている。

“幸福の感じ方は人それぞれ”は、そんな脳の機能的差異によっても、影響されているのかも知れません。

『人と人は違う』からスタートすること。

そして無自覚なままドーパミン経済に脳を支配されない様に。
自身の特性を理解しながら、健全な依存先を頼りに、上手いこと生きていけたら良いなと思います。

と、記事を書き終えて、じんわりとドーパミン的幸福を実感しております。