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セミナー備忘録〜ピラティスとパルクールの実践〜
2025年8月5日
姿勢制御と動作適応への新アプローチ
〜ピラティスとパルクールの実践〜
2025年7月19日(金)
講師:門間先生
セミナーに参加してきまして、恒例の振り返り投稿です。
門間さん、一緒に学び動いた皆さまありがとうございました!


少し時差投稿となりましたので復習をしながら。
(うっかり長くなってしまったので、興味があるという稀有な方だけ読んでみてね)

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私たちの脳は「予測をする」臓器。
経験と情報と知恵の蓄積は、脳が「予測できる範囲」を拡張していく手助けとなる。
時を重ね、経験を重ね、次第に賢くなっていく私たち。
歳をとるということは、日常での予測可能性が高まっていくことでもあるのだ。
そして同時に保守的な傾向の高まりも。
『想定外』の出来事は、私たちにとって脅威であることが多い。
生きてきた時間が長くなるほどに、『想定の内側』での活動を選択することで、生存確率を高めようとする本能のはたらきも強くなるはずだ。

その代償として、私たちの脳は成長する機会を失なっていく。
そればかりか積極的に失うものも多くあるだろう。
身の回りのあらゆる事は、機械やソフトウェア、他者や社会が代行してくれる。
便利で楽で疲れなくて安全。これも人類の進化が目指した姿に違いない。
幾多の逆境を乗り越え、弱さを克服することで発達してきた私たちの脳。
皮肉なことに、それは今まさに退化の入口に立っているのだと感じる。

顕著なのは、身体を動かすためにはたらく脳の領域。
運動指導の現場でも、
「思ったように身体が動かない。」
「身体はたしかにそこにあるのに、まるで自分の身体ではないように感じる。」
といった声は頻繁に耳にすることができる。
では、ピラティスやパルクールといった運動を行う意義は何なのか?
周囲の環境と自分の身体を感じとり、合理的に動かすことで、眼前に迫った課題に対応する能力を取り戻すことにあるのだと思う。
そんな試みは、私たちが「予測できる範囲」を拡張する行為に他ならない。

若かりし頃、当たり前にできたことが、やがて当たり前ではなくなっていく。
そんな”あたりまえ”を失わないために。
新たなチャレンジと大いなる失敗を受け入れなが、自分で自分を探索する時間と向き合う必要があるだろう。
それは思いもよらず楽しいものだから、ぜひ体験してほしい。
身体を使ってできることが増えていく喜び。
「運動の予測」ができる範囲が広がることで感じる、より大きなチャレンジをしたいという衝動。
自分が関わることができる世界が、どんどん拡張していくという静かな興奮。そして自信。
人として“よく生きる”ために。
命ある限り、この世界を思う存分楽しめるように。
鍛錬のトレーニングも良いけれど、もっと幅広く「運動」を楽しんでほしい。

自分に大した影響力は無いけれど、そんな思いを繋げていくことが私の役割なのだと思う。
「なんか格好いいやつ」ぐらいの認識だった、パルクールカルチャー。
育まれてきた哲学や概念を知り、共感が生まれたひと時でした。
