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【感情はどこからやって来るのか】763

2022年9月30日

静岡市葵区・駿河区・清水区のパーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

 

今日は遅くなってしまいましたので、過去の埋もれ投稿から。

近頃はインプットの時間を多く取っていますので、少々新たな記事作成が減っていますが。。

 

週の半分ぐらいは投稿できる様に、ゆるっと続けていきたいと思います。

 

さて、本日はよくよく考えると不思議な存在である『感情』について。

全く同じことが目の前で起こっても、湧き出てくる感情は人によって少しずつ違ったり、全く異なったり。

 

僕たちの感情はいったいどこからやって来るのでしょう?

ここでも自律神経が大きく関わっています。

 

知れば知るほどに深まる体の不思議。

知性と感性とは。

 

ここから

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今日は久しぶりに脳にフォーカスしたお話を。

感情って姿形も無く、実体が掴みにくいもの。

同じ出来事が目の前で起こっても、その場面で起こる感情は人によって様々ですよね。

 

ということで感情とは、僕たちの脳内で作り出された、もはや幻の様なものだとも思えてきます。

感情とはどこから現れて、どこへ消えていくのでしょう。

 

幼少の頃、友達との関わりの中で人知れずそんな事を不思議に思っていた。

僕は少々面倒臭い少年であったと思います。。

 

感情の科学

まだまだ研究の途上にあるテーマですが、近頃分かってきたカラダの不思議を今日もシェアしてみましょう。

 

何を感じるか?

それは脳で作り出されているもので間違い無いのですが、実は

『周囲の状況を把握する=感情が生み出される』

という関係は直接的には成り立たず、別問題であると言われています。

 

“出来事”そのものに感情との直接的な関連は無く、

『体の中で起こっている変化を脳が認識する』

ことによって、恐怖や怒り・喜びといった感情を生み出すことが分かってきました。

 

体の中で起こっている変化とは、心拍数の増減や血圧の上昇・下降、体温の変動などといったものです。

 

視覚や聴覚などを使って周囲の状況を脳が認識すると、次に何をすべきか?という判断が成されます。

例えば森で熊や蜂などの危険生物に出会ったら、『危険・逃げよ』という判断が生まれます。

すると脳の扁桃体という場所がはたらいて、自律神経が興奮傾向に。

 

心拍数は上がり、血圧は上がり、呼吸数は増え、戦いに備えます。

 

そんな体内で起こっている変化を、今度は脳の島皮質というところが認識。

その情報と、周囲の状況を認知する前頭前野などの情報とを統合することではじめて僕たちは『自分の中に生まれた感情』を感じることになると言われています。

(この場合は恐怖ですね)

 

僕たちが感情を生み出すためには、体内で起こっている事を正確に認識する力。

『内受容感覚』と呼ばれる感覚がとても大切。

 

成長と共に、こちらをより細かく認識する能力を身に付けることで、僕たちの感情はより細分化されていくと言われています。(もちろん経験の蓄積も相まって。)

感情の豊かさとは、内受容感覚の豊かさとも言い換えることができますね。

 

成長の過程でこちらがうまく獲得できないと、感情の繊細なバリエーションも獲得できないということに。

他者の感情を感じ取る能力にも影響が出ますので、社会性にも影響が出てきます。

 

これは一大事。

続きます。