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【タンパク質はどれだけ摂れば良い?】587
2022年4月7日
静岡市葵区・駿河区・清水区のパーソナルトレーニング
パーソナルトレーナーの堀航大です。
今日は栄養のお話に戻ってみます。
フィットネス業界ではとりあえずプロテイン飲みましょう、という感じでタンパク質信仰が根強くある印象です。
確かに僕達の体にとって超重要栄養素であるタンパク質。
食生活によっては摂取量が少なすぎたり、必要以上に摂りすぎていたり。
今回は摂り過ぎている場合のデメリットについて、栄養学的な認識をご紹介してみましょう。
タンパク質が体内に吸収される為に消化酵素の働きで分解されていくのですが、そんなタンパク質分解の過程で発生する特徴的な物質が『アンモニア』です。
アンモニアは人体にとって毒性が強い物質なので、
①肝臓で尿素へ代謝
②腎臓のはたらきで尿として排出
という風に処理されています。
ということで、日常的に多量摂取が続くと肝機能と腎機能に悪影響を及ぼす恐れがありますので注意が必要、とされています。
特に健康診断で腎臓の機能低下を指摘されている場合なんかは、過剰にならぬ様注意が必要ですね。 (尿毒症の恐れ)
ではどのぐらいの量を日々摂ることが適切なのでしょう。
僕が学んでいる分子栄養学では、この様に推奨されることが多い様です。
<1日あたりのタンパク質量>
①最低推奨摂取量…除脂肪体重(kg)×0.8g
②加齢による筋肉減少の予防…除脂肪体重(kg)×1〜1.5g
③ハードな運動をする場合…除脂肪体重(kg)×1.5〜2.0g
※除脂肪体重…体重から体脂肪の重さを引いた重量
そしてもっと重要なのは、消化器に入ったタンパク質が消化吸収されているかどうかです。
年齢や栄養状態によって、胃酸といった消化液の分泌量が減ってしまう場合があります。
タンパク質は人体にとって超重要栄養素でありながら、最も消化吸収が難しい栄養素でもあります。
食べているけれど吸収されていない。それは即ち食べていないのと同じこと。
お肉を食べると決まって胃もたれを感じる方なんはか要注意かも知れません。
明日に続きます。。