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【ピロリ菌も要注意です】629

2022年5月19日

静岡市葵区・駿河区・清水区のパーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

 

今日も胃にまつわるお話を。

ご年齢とともに調子を崩しやすい『胃』のコンディショニングは、健康で快適な毎日にもボディメイク的にも極めて重要です。

色々と気を付けていても、不可抗力的にコンディションを落としてしまうもの。

そのひとつが『ピロリ菌感染』です。

胃酸はタンパク質を溶かすほどの強酸性ですので、そんな過酷な環境下では多くの菌が生存することができません。

そんな厳しい環境でも問題なく活動できるのが、憎き『ピロリ菌』。

自ら生み出す酵素の力で、自身の表面で二酸化炭素とアンモニアを産生し、強烈な胃酸を中和することで生存していると言われています。

 

特にアンモニアは『アルカリ性』を示しますので、ご年齢とともに酸性度が低下する胃酸のはたらきをさらに弱くしてしまいます。

 

このアンモニアが直接的に胃の粘膜も攻撃しますので、これが慢性化することで胃潰瘍へと発展していきますね。(発がん性も認定されています)

 

そしてこの憎きアンモニアですが、消化管から体内に取り込まれると、僕たちの細胞がエネルギーを生み出す為の器官である『ミトコンドリア』の活動も邪魔することに。

※これは胃酸分泌を低下させることを意味します。

 

厄介なことに、ピロリ菌感染は胃の不快感といった明らかな症状が出る場合だけでなく、自覚症状が無いのに保菌しているケースもあります。

 

・鉄といったミネラル、ビタミンの吸収阻害
・タンパク質の消化吸収不良

胃酸の酸性度が低下することで、この辺りのトラブルを知らず知らずのうちに引き起こしているかも。

結果として、

・鉄欠乏生貧血
・小球性貧血
・巨赤芽球性貧血
・各種ホルモン・酵素の分泌能力の低下
・様々な臓器の機能低下
・筋肉量の低下
・免疫機能の低下

などという感じで、挙げ出したらキリがないほどに幅広く悪影響の可能性が及びます。

 

栄養療法的にも、色々と策を企てたのにイマイチ変化の実感が持てない時には、こんな細菌感染の可能性も疑っていきます。

 

ちょいと心当たりのある方は、最寄りの消化器内科で検査を依頼してみるのも良いかも知れませんね。

 

『これさえやっておけば大丈夫』が通用しないのが人体の難しさですが、『可能性』の選択肢を持つことは未来への希望を持つことでもあると思います。

 

『病気以上、健康未満』

そんな日々のお困りごとで悩まれる方が一人でも減っていくと良いな。

 

こちらのオープンチャットでもコツコツと発信していきたいと思います。

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