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【腸内環境とアレルギー】634
2022年5月24日
静岡市葵区・駿河区・清水区のパーソナルトレーニング
パーソナルトレーナーの堀航大です。
アレルギー症状のご相談をいただきましたので、今日は
『腸内環境とアレルギー症状の関係性』
について皆様にもシェアしてみようと思います。
まず腸内環境が悪化した状態とは、
①腸粘膜の構造が破綻している
※度々取り上げているリーキーガット症候群
②腸内細菌の勢力図が『善玉菌↓&悪玉菌↑』となっている
③便秘・または下痢になりがち
これらが複合的に起こっている状態です。
※相互的に関係し合っています。
『①リーキーガット症候群』と『②腸内細菌叢の悪化』は、アレルギー症状の発現に結構直接的な影響があると考えられます。
ドクターが執筆された分かりやすい記事がありましたので、こちらにシェアしておきましょう。(ちょっと専門的な記述もありますが、ご興味のある方は目を通してみてください。)
Leaky Gut syndrome(腸もれ症候群) あなたの腸は穴だらけかもしれない?
https://isom-japan.org/article/article_page?uid=lJPCB1562212088
人の免疫細胞のうち70%ほどが腸に集中していまして、ここで起こった異常(炎症反応)は血液に乗って全身に波及します。
リーキーガットによって腸壁のバリアが破綻することで、本来粘膜を通過すべきで無い物質や細菌などが、慢性的に細胞下へ侵入することに。
すると異物に対して免疫細胞が過剰に応答を示します。
これは慢性炎症と呼ばれる『体内で起こる静かな火事』であり、体外からの異物(アレルゲン)に対しても過剰応答しやすくなる環境が整ってしまうと言われています。
さらに腸での慢性炎症下では栄養素の吸収・代謝に滞りが起こりますので、皮膚や粘膜といった細胞のターンオーバーが正常に行われずに弱体化。
・腸壁
・鼻腔、口腔、喉頭粘膜
などといった粘膜という粘膜の構造が弱くなりまして、異物に対するバリア機能も低下していきます。
さらに『②腸内細菌叢の悪化』は、善玉菌の減少を意味します。
善玉菌は水溶性食物繊維を餌として『短鎖脂肪酸』を生み出しますが、この短鎖脂肪酸が腸の細胞のターンオーバーを促しまして、バリア機構を正常に保ってくれるという役割があります。
そして短鎖脂肪酸(酪酸)は、『免疫細胞のなだめ役』とも言われる”Treg細胞”の数を増やしてくれる作用を持っていますので、善玉菌の勢力図を適正に保つということは『免疫の暴走、つまりアレルギー反応を抑制する』ことに繋がっているというわけです。
『善玉菌↓&悪玉菌↑』という状況は、これら適正な免疫機能を失っている一つの要因となる可能性が。
そんなリーキーガットをはじめとする慢性炎症の症状ですが、「炎症=細胞の破壊」という状況です。
細胞(膜)の破壊が起こると、細胞膜の原料であるコレステロールが血中に流れ出し、そんなコレステロールを回収するための善玉コレステロール(HDL-Cho)の値が上がる傾向が。
そして破壊された細胞膜を修復するために、今度は細胞膜の原料となるコレステロールを生産・輸送する為の悪玉コレステロール(LDL-Cho)の値も併せて上昇する傾向が。
※例外もありますが。
アレルギー症状の悪化とともにコレステロール値が上がったなんて方は、腸をはじめとする慢性炎症を疑ってみるのも良いかもしれません。
やっぱり大事だ腸内環境。
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