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【前庭機能の低下で起こること】644

2022年6月3日

静岡市葵区・駿河区・清水区のパーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

 

前庭システムの話題を取り上げましたので、この流れでもう少し解説を。

筋肉を鍛えることも大切ですが、立った状態で行う筋トレはこういった感覚機能が正常に働いていることを前提に行うべきだと個人的には考えています。

(効果が得られにくいばかりか、障害の原因となりますので。)

 

前庭システムといった平衡感覚に関係する機能が低下していると、『2足で立つ』という何でもない行為が負担になっていきます。

 

平衡を保つということは、言い換えれば重心のコントロールとも考えられます。

体の重心が足の真上にあれば立っていられますし、重心を適度に前へ倒すことで僕たちは歩いたり走ったりすることができるというわけです。

 

そんな重心位置の変化を感知するために頑張ってくれているのが、前庭システム。

 

うまいこと機能してくれていれば、それほど筋力を駆使せずとも重心移動を利用して運動することができますね。

しかしここに機能低下があると、身体はこれを筋肉の力技で何とかしようとします。

 

特に『姿勢維持筋』と分類される様な筋肉たち。

・脊柱起立筋(背骨に沿って付いている筋肉)

・腹筋群

・横隔膜

・臀筋群(お尻)

・大腿四頭筋(前もも)

・腸腰筋(股関節の前側を通る筋肉)

 

などなど

 

こういった筋肉たちが、特に影響を受けがちです。

 

中でも背骨を支えている脊柱起立筋なんかは、ピーンと緊張が高まりやすい特徴があります。

(姿勢の維持に不安があるので、背骨をガチッと固めて姿勢を保とうと必死になります。)

 

色々と試しても腰や背中の張りや痛みが取れないって方は、こういった前庭機能の回復を狙うアプローチも有効かも知れませんね。

 

運動はアウトプットであり、感覚機能の入力はインプットです。

インプットが不十分であれば、正常なアウトプットはなかなか難しい。

 

あまり注目もされないし分かりにくいテーマですが、実は多くの方を苦しめている原因のひとつかも知れませんよ。