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【胃酸不足で起こる貧血症状】659
2022年6月18日
静岡市葵区・駿河区・清水区のパーソナルトレーニング
パーソナルトレーナーの堀航大です。
今日はオフにつき過去の埋もれ投稿からシェアです。
午前中は子供たちと久しぶりに岩壁釣りへ。
釣りをしている最中は、竿や糸・リールやオモリを介して、海底の様子や魚の当たりを感知します。
手腕の体性感覚を鍛える良いトレーニングですね。。
僕も日頃取り組んでいる『感覚運動科学』に長けたトレーナーは、肩周りにトラブルを抱える様なクライアント様に、普段のウォーキング時に”ウォーキングポール”を推奨するケースもあります。
人類が持つ特徴の一つである『道具の使用』。
失い行く感覚機能の回復に、積極的な道具の使用も良いかも知れません。
という事ですが、シェア投稿はこちらと全く関係のない貧血について。
昨日は貧血と鉄欠乏についての違いをお伝えしましたが、併せて『赤血球の大きさ』という概念も理解しておきたいところです。
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ご年齢とともに低下していく傾向のある胃酸分泌ですが、これまでもその影響について色々と触れてきました。
今日はそんなテーマの中でも、『ビタミンB12』欠乏についてシェアしてみましょう。
ビタミンB12が豊富に含まれている食品の代表が、『肉類』をはじめとする動物性タンパク質を多く含む食品です。
これに対して植物性食品には殆ど含まれておらず、近頃よく目にする様になったビーガン食を中長期的に行っていると、ビタミンB12欠乏が起こることが分かっています。
(この辺りへの理解があるビーガン実践者は、ビタミンB12サプリメントを摂取されている様です。)
徹底した菜食主義をとっていなくても、V.B12が不足していくケースってそう珍しくはありません。
その原因となっているのは、胃酸が不足することによる動物性タンパクの消化不良。
食材に含まれる栄養素を吸収するためには、消化液に活躍してもらうことで食品を分子レベルまで分解する必要がありますからね。
肉類を食べていたとしても、消化が不十分であれば徐々に欠乏状態に。
これによって特に影響を受けるのは『血液』、特にその中でも赤血球です。
赤血球は骨髄で作られて血管に流れ出ていきますが、その過程で”脱核”という工程を経てそのサイズを適正な大きさまで小さくします。
これによって、極細の毛細血管内を通り抜けることができる性能を手に入れるのですね。
この脱核を行う為に必要なのがビタミンB12。
欠乏していると赤血球が大きくなって、『巨赤芽球性貧血』という状態に陥ります。
症状としては一般的な貧血と同じく、
・動悸、息切れ
・疲れやすさ
・全身のだるさ
・食欲低下
・四肢の痺れ、チクチクとした痛み、感覚の鈍麻といった神経症状
・重度な場合は精神活動にも影響が
こんな不具合に悩まされている可能性が。
分子栄養学的には血液データを基に評価しますが、その中でもあまり聞きなれない『MCV(赤血球のサイズ)』という値が参考になります。
基準値は90〜95
96以上の場合は注意が必要だと言われています。
やっぱり大切な胃酸問題。
動物性タンパク質をしっかりと摂っているのに数値が大きな場合は、消化機能の低下を疑ってみるのも良いかも知れませんね。