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【進行する外反母趾のメカニズム】671
2022年6月30日
静岡市葵区・駿河区・清水区のパーソナルトレーニング
パーソナルトレーナーの堀航大です。
今日はリクエストのありました、開帳足と外反母趾のメカニズムについて触れてみましょう。
ヘルスケアの専門家以外の方にとっては、少々マニアックなトピックかと…
なるべく噛み砕いてお話してみようと思いますので、興味がお有りな方はチェックしてみてくださいね。
※開帳足についてはNo.665を参照ください
まずはかなり進行した外反母趾の状態にある、添付の画像をご覧いただきたいと思います。
(出典:プロメテウス解剖学アトラス より)
こちらは右足を上から覗いたところですが、皮膚の下ではこんなことになっています。
親指の手前にある第1中足骨という骨がガッと開きまして、その先の親指が変形していますね。
この広がった状態が開帳足ですが、問題なのは『長母趾屈筋』『長母趾伸筋』といった親指の曲げ伸ばしを行う筋肉との位置関係です。
割と推奨されやすい”タオルギャザー”や”足グーパー運動”を、開帳足のまま熱心に行うとどうなるでしょう…?
これらの筋肉の作用で、青い矢印の方向へと足部の変形を強める可能性が考えられます。
※弓と、弓のツルの関係性です。
そんなエクササイズ中に限らず、こんな風に足のアライメント(骨の整列)が崩れた状態で立ったり歩いたりするだけでも外反母趾の症状は進行していきます。
僕の右足もかつて、ジリジリと痛みを伴う外反母趾が進行していきました。
足裏の筋肉を適切にコントロールする訓練を行いまして、併せて『立った状態と歩行時の足周辺のはたらき』を適正化する訓練をコツコツと。
その結果、今では外反母趾の進行が止まり、痛みも消失。
進行していくと『バニオン』と呼ばれる痛みを伴うコブの様なものが形成されていきまして、こちらはお医者さんでの手術案件となることも。
(変形した足のアライメントを運動で修復することは、一般的にはほぼ不可能と言われています。)
放置していると徐々に進行していく、なかなか厄介な外反母趾。
既にお困りの方は、今よりも悪化しないように。
まだお困りでない方は、今のうちからしっかりと予防を。
簡単ではありますが以上、開帳足と外反母趾の関係についてシェアしてみました。
足の運動って『失ってしまった感覚を呼び覚ます』様な側面もありますので、はじめのうちは思った様にコントロールできずイラッとしがち。
でもコツコツと行っていると、やがて自分の体の一部としてきちんと操作できるようになってきます。
信じる者は救われる。
そんな足のトレーニングです。
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