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【人はなぜ眠るのか〜レム睡眠〜】1162

2024年3月21日

静岡市葵区・駿河区・清水区で活動しています。

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

久々の投稿となりますが、引き続き緩く続けていこうと思います。

復帰第一弾は、世間的にも注目が集まっている雰囲気の『睡眠』について。

睡眠の著名な研究者であっても、「睡眠はまだ分からないことだらけ」と言うほど謎多き世界です。

毎日繰り返しながらも謎多き生理現象ですが、『我々の睡眠中に起こっている現象』については分かっていることも沢山ある模様。

 

例えば人の眠りには、『レム睡眠』と『ノンレム睡眠』と呼ばれる睡眠相が交互にやってくること。

(因みにこれらがハッキリと観察できるのは、眠る生き物の中でも鳥類と哺乳類だけ)

よく『レム睡眠』は浅い睡眠だとか、脳はある程度起きていて肉体は休んでいる状態の睡眠だとか言われています。

もう少し深掘りしてみると、レム睡眠中は身体の様々なセンサー(感覚器)からの情報を、脳内の『視床』というエリアでカットしていることが知られている。

これが『肉体は休んでいる』という状態でありまして、もう少し的確に表現すると『感覚器とそれに関与する脳の領域を休ませている』状態に。

 

必要な睡眠が確保できない環境下では、『感覚』に関与するエリアが十分に回復しない可能性が。

例えば慢性疲労症候群患者の脳内では、視床や海馬、扁桃体といった脳の領域に炎症が起こっていることが知られています。

(海馬は情動に関与していて、精神的な高ストレス下において活発に働いている)

※宜しければご参考に↓
慢性疲労症候群と脳内炎症の関連を解明
-脳内の神経炎症は慢性疲労の症状と相関する-(理化学研究所)
https://www.riken.jp/press/2014/20140404_1/

 

自分自身も、睡眠不足が続くと音や光への感覚過敏が顕著に増悪する傾向があります。

これも壊れ続ける脳を守るための、大切な防衛反応なのかも知れませんね。

 

よく眠れていないと脳内に炎症が発生して壊れまくっていると考えると、なかなか恐ろしい状況です。

睡眠時間を確保するには、『やらないこと』を決めるのが大切だと個人的には思います。

日中にやるべきことを全力で済ませ、夜は眠ることを最優先に。

時間との勝負になりますが、これも訓練ですね。

グラフは直近の睡眠状況、あまり眠っていなかった頃と比べると別人の様に体調が良い。