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【低炭水化物食で甲状腺機能が低下するかも】566
2022年3月17日
静岡市葵区・駿河区・清水区のパーソナルトレーニング
パーソナルトレーナーの堀航大です。
今日は遅くなっちゃいましたので、過去の埋もれ記事からシェアです。(といっても割と最近のものですが)
昨日の『頑張っているのに痩せない理由』とも関連深い甲状腺機能のお話。
糖質を減らすと急速に体重は落ちますが、減量をトータルで考えてみると逆に非効率となる場合も。
喉元の小さな器官が、そんなカギを握っているかもしれません。
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体調の悪さや、太りやすくなったり痩せにくくなったりといった現象とも関わり深い甲状腺のコンディション。
橋本病やバセドウ病といった病的なものもありますが、そこまででは無いけれど機能が正常に働いていないって方も。
そんな甲状腺ですが、実は低炭水化物食(低糖質食)が続くことでも機能低下が起こる、ということが報告されています。
人類が生命を維持する際の、主たるエネルギー源として食べられてきた炭水化物。
そんな食性に適応している僕たちの体ですが、入ってくるべきものが不足すると”防御反応”として省エネ化するというシステムが働きます。
人類の歴史は飢餓との戦いの歴史でもありまして、飢餓状態に備えた素晴らしい防衛システムを持っています。
このシステムに甲状腺が深く関わっているのです。
省エネ化するために甲状腺の機能を低下させて、甲状腺ホルモンの分泌を抑えていきます。
短期的にはあまり深刻な問題では無いと思いますが、低炭水化物ダイエットの様な食事法を長期的に行うことで甲状腺機能の低下が慢性化することに。
結果として、『代謝が落ちて痩せにくく太りやすい体質』となる可能性が。
特にハードな糖質制限となるケトン食(ケトジェニック食)は、あくまでも治療食と考えていただいた方が良いかも知れません。
健常者が健康増進で行うにはリスクがあるのでは、という見解が近頃は多くみられる様になってきました。
強めの糖質制限を行ったことのある方は、ほぼ一様に体調不良を経験されたと聞きます。
絶対にダメとは言い切れませんが、コンディションを落としたく無いという場合にはあまりチョイスしない方が良いかも知れませんね。