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【栄養不足は消化液の不足から?】590

2022年4月10日

静岡市葵区・駿河区・清水区、大人女性のパーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

 

今日は再び、タンパク質不足のトラブルにまつわる話題をシェアしてみましょう。

 

先日の投稿で、食べているタンパク質の量ではなく『消化機能』に問題がある可能性がある旨を、少し取り上げてみました。

 

 

本題に踏み込んでいく前に、大事な大事な『消化液』についての知識もここで入れておきましょう。

口から入った食べ物が消化される過程では

①口腔内:唾液

②胃:胃液

③十二指腸
 ・胆汁
 ・膵液(すい液)

④小腸で主に栄養素の吸収

 

という様な経路を辿りながら消化液が適切に働くことで、滞りなく栄養素の吸収が行われます。

 

食品の消化を理解する上で特に大切なのは、『胃液・胆汁・膵液』です。

 

まずは胃液によって”タンパク質・脂質”の初期消化が行われます。

(この時胃酸によって”ミネラル”を体内に吸収できる状態に加工する役割もありまして、こちらも超重要です)

 

その後十二指腸にて食べ物に胆汁が混ざることで、脂肪の消化吸収を助けることに。

併せて膵液が混ざってきますが、一般的に割とマイナーな存在ながら、とても大切な役割を持ちます。

 

膵液とは、炭水化物・脂質・タンパク質の全てにはたらく消化酵素が含まれていて、アルカリ性であるという性質を持つ消化液。

強い酸性を持つ胃液をこのアルカリ性で中和することで、各種消化酵素が正しく働くことができる環境を作ります。

かつ、胃液の強い酸性から小腸を保護する役割も持ちます。

 

・胃液の適切な分泌がなければ、タンパク質・脂質の消化が起こらない

・胆汁が分泌されなければ、脂肪は小腸で吸収できず消化不良に

・膵液が胃酸を中和しなければ、消化酵素がはたらけない

 

各消化液の分泌に一箇所でもトラブルが起こっていると、これら不具合が発生しまして

『食べているのに栄養欠乏状態』となっている恐れが。

 

バランスよく食事は摂れているはずなのに、何だか体調が優れない。

そんな時に疑ってみたい消化吸収機能の問題。

 

続きます。