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【果糖は本当に悪なのか?】653

2022年6月12日

静岡市葵区・駿河区・清水区のパーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

 

今日は、毎年出場が恒例となっている『Mt.富士ヒルクライム』という自転車のレースに出場してきました。

 

 

富士スバルライン、24kmほどの登り坂をひたすらに自転車で登るという、物好きな方の為のレースです。


今年もベスト記録を更新!
また来年に向けてトレーニング頑張りたいと思います。

 

というわけでなかなかの疲労感なので、過去の埋もれ記事からシェアです。

今回補給食としてチョイスしたエネルギージェルの主原料が『果糖』でした。

 

こちらの記事にもある通り、果糖は肝臓へダイレクトに蓄積されます。

一方で筋肉には蓄積されないという性質があるのですが、なぜ敢えて果糖を運動中の補給食に採用しているのか疑問が生まれました。

何か理由があるはずなので、また調べてみようと思います。

身近なところにカラダの不思議、たくさんありますね。

ここから


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近頃は栄養の講座を毎週受けているので、そちらで学んでいること(栄養について)のアウトプットが多くなりがちですが。。

また合間で運動や感覚に関するトピックも取り上げていきましょう。

腸内環境シリーズの途中ですが、今日は何かとヘルスケア界隈で議論になりがちな『果糖』への認識について。

 

天然の食物であればフルーツに少量含まれておりまして、人工的なものでは

・砂糖
・ブドウ糖果糖液糖
・果糖ブドウ糖液糖
・高果糖液糖

などに多量に含まれています。

 

果糖が持つ特性として、以前ご紹介した

①肝臓
②筋肉
③脂肪

の3つの糖貯蔵タンクのうち『筋肉』には貯蔵されないという独特な特徴を持ち合わせています。

 

つまり多量に果糖を摂ることで

果糖

肝臓

(肝臓のタンクから溢れたものが中性脂肪に)

脂肪

という脂肪蓄積のショートカットを辿ることで、太りやすくなるということに。

その他多くの糖は『ブドウ糖』という形で血液中に流れ出ることで血糖値が上がり、様々な細胞によってエネルギーとして使用されていきます。

このサイクルがすっ飛ばされていることが問題視されている様です。

 

果糖は血糖値が上がらないので何となく良さそうなイメージがありますが、血糖を上げない代わりにダイレクトに脂肪へと変換されていきますので、これが悪とされていました。

 

また、果糖が代謝される中で『糖化反応』がブドウ糖の7~10倍起こりやすいというのも問題です。

(糖化は身体中の細胞を劣化させたり、動脈硬化を促すと言われています。糖化についてはまたの機会に)

 

では天然の甘味であるフルーツはどうでしょう?

確かに果糖は含まれていますが、ソフトドリンクや甘味料入りのお菓子と比べればごく僅かです。

 

2018年に発表された論文によって、果糖に対する認識は少し変化してきました。

実のところ果糖は、フルーツで摂るほどの少量であれば小腸の細胞にある酵素のはたらきで、ブドウ糖に代謝されていることが分かってきました。

 

現在の果糖に対する認識は、

・精製された甘味料で多量摂取すると色々と悪いかも

・フルーツから摂られる少量であれば、多量に食べなければさほど問題なし

という感じです。

 

天然甘味料でも果糖の含有量が極めて多いのがアガベシロップ。

果糖の含有率が85%ほどということもあり、血糖値が上がりにくいという特性が健康的なイメージでした。

 

しかし血糖値が上がらない仕組みって、実は血糖を飛び越えて脂肪になりやすかったということで。。

メリットよりもデメリットの方が勝るのではという議論が、近頃はなされています。

 

僕も天然甘味料というカテゴリーでアガベシロップも使っていたこともありますが、現在では思うところがあり使用していません。

栄養学は日進月歩。

教科書の内容がガラリと覆されることも珍しくありませんので、常に情報のアップデートをしていきたいところです。