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【副腎疲労に光と眼のテストも】731

2022年8月29日

静岡市葵区・駿河区・清水区のパーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

 

しばらくやや難しいお話が続きましたので、今日は簡単にできる自律神経のテストをご紹介です。

神経のはたらきは、筋肉や関節の様に痛みや動きとしてハッキリと確認しにくいので厄介。。

 

そんな時に、自律神経のはたらきを可視化して推察するヒントとして活用できるのが『眼』です。

 

眼には『対光反射』といって、明るい光を見ると瞬時に瞳孔が収縮するという反射があります。

(猫の眼をイメージしていただくと分かりやすいかと)

 

この機構がはたらくことで、明るい空間でも眩しすぎず、暗い空間でもなるべく状況が目視できる様になっています。

眼に入ってくる光の量を物理的に調節をして、特に対光反射に関しては視界が眩しくならない様にコントロールしてくれる調光機構です。

 

この働きは自律神経が支配していまして、『交感神経』は瞳孔を散瞳(拡大)させる様にはたらきかけます。

 

副腎疲労の初期〜中期に関しては副腎が一生懸命になって、ストレス対抗ホルモンであるコルチゾールを過剰分泌。

この体をなんとかして守ろうとして頑張ってくれています。。

 

コルチゾールは交感神経を活発に働かせる作用を持ちますので、瞳孔を散大させるはたらきが強くなりますね。

こんな時は、瞳孔に明るい光が入ってきても上手く収縮することができなくなります。

これ以外にも前頭葉の機能低下や動眼神経のトラブルも関与してくるテストですが、ひとつの目安として試してみると良いかと。

 

それでは早速チェックしてみましょう。

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①正面を見つめ、視野の外側からペンライトの光を斜めに当てる

②ライトが当たると縮瞳が起こる

③ライトが当たっている間、縮瞳が維持できればOK

※最初は縮瞳しても維持できずに、光が当たっていながら瞳孔が拡大していく場合はNG

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いかがでしょうか?


動画は僕の瞳孔で対光反射を起こしたものです。

一度縮瞳が起こるものの、光が当たっている間に再び散大している様子が観察できますね。これは検査陽性です(笑)

 

(うっかり1月ほど休みが取れないスケジュールになったときは、この反射がもっと緩慢になるところを観察できました。やはり適切な休養が大切です。。)

 

 

ということで、現代人の多くが副腎疲労の初期〜中期のステージに入っているのではと言われています。

この状態を『抵抗期』なんてふうに呼びまして、体が様々な外界からのストレスと闘っている状態。

 

このように”抵抗できる状態”であるうちは、まだ比較的容易に回復できるレベルかと。

さらに進行して副腎がコルチゾールの分泌を諦めた状態になると、いよいよ心身に深刻な不調が現れ始めます。

 

栄養・運動・休養を駆使して副腎を労わりつつ、『越えてはいけない一線』の手前で引き返せる様に日々を過ごしていきたいものです。

 

近頃は個人的に、働き方改革に取り組んでおります。

疲労の具合は数値にするのが難しいですし、案外一生懸命になっている時には自覚するのが難しかったりしますよね。

 

そんな自分のコンディションを知るための、ひとつの指標である対光反射。

またそんなあれこれもシェアしてみましょう。