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【月経痛のメカニズムと栄養療法】740

2022年9月7日

静岡市葵区・駿河区・清水区のパーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

 

今日は1日ツアーで外出していましたので、過去の埋もれ投稿から。

天候はスッキリしませんでしたが、これはこれで幻想的な良い雰囲気。

北欧みたい。行ったことないけど。。

 

 

さて、昨日女性ホルモンの関連記事に多くの反響をいただきましたので、こちらも併せて。

エストロゲンの分泌過剰を改善するにはどうすれば?

エストロゲンが持つ役割の『抗炎症作用』に関係しまして、体内でジリジリと起こっている慢性炎症を収束させることが極めて大切だと言われています。

(炎症を抑えようと、慢性炎症の発生があることでエストロゲンの分泌が亢進する様です)

 

腸内環境や口内環境、体脂肪量のコントロールや脂肪肝の改善。

疑うべき原因は多岐にわたりますが、あれこれと評価を行いながらなるべく最短距離をご案内したいところです。

 

ここから

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今日は『エストロゲン過剰』によって起こるデメリットをひとつシェアしてみましょう。

パーソナルトレーニングのクライアント様にもご相談いただく事も多い、辛い月経痛の問題。

僕は男性なので経験することができませんが、毎月の耐え難い痛みはQOLに著しく関与してきますよね。。

 

そもそも月経痛が生じるメカニズムってご存知でしょうか。

 

①子宮内膜の剥離

②プロスタグランジン(発痛物質といって、痛みを感じる要因となる物質)の合成を促進

③プロスタグランジンが子宮筋の収縮を促進(痛み!)
※プロスタグランジンには子宮筋を収縮させる役割も

 

ごく簡略化してご説明するとこんな感じです。

 

では、エストロゲン過剰がこの過程にどんな悪影響を及ぼすのでしょうか。

まずエストロゲンには『子宮内膜の増殖促進』という作用がありますので、やはり出過ぎていると子宮内膜をより厚く増殖させてしまうことに。

 

この肥厚した子宮内膜が剥離する時に、プロスタグランジンの合成をより促してしまいます。

結果として、多く生み出されたプロスタグランジンは子宮筋の収縮をより強く促してしまい、月経時の腹痛をより不快なものにしている可能性が考えられます。

 

もちろん生まれ持った器質的な問題によって痛みが強いという可能性もありますが、そこにはまだ栄養療法という希望もあります。

栄養療法的に寛解が見込まれる取り組みは、

①過剰なエストロゲンを減らす各種取り組み(慢性炎症の収束、肝機能の改善など)

②プロスタグランジンの合成を抑制する栄養素の摂取
※タマネギ・ウコン・大豆・ナッツ類などに含まれる各種栄養素

③子宮筋の弛緩を促す栄養摂取
※不足しがちなマグネシウムの充足・カルシウム過剰の改善(マグネシウムの排出を促しています)

 

といった感じですが、やっぱり大切なのは『①過剰なエストロゲンを減らす各種取り組み』なのですが。。

これは原因が様々ありますので、血液データなどをヒントに推察する必要がありますね。

 

僕はこんな栄養療法で、この春花粉症の症状が消失してビックリです。

体内で起こる異常事態を抑え込むのではなく、本来のかたちで『正しくはたらかせる』ことがとっても大切だなあと身をもって体感しています。