Blog
ブログ

【現代人は胃酸不足】745

2022年9月12日

静岡市葵区・駿河区・清水区のパーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

 

今日は遅くなっちゃいましたので、過去の埋もれ投稿から。

胃酸を正常に分泌させるためには、結構良い体調を維持しなければ難しいかも知れません。

少なくとも慢性疲労系の症状を訴えられている方には、ほぼ確実に胃酸分泌量の低下が起こっていると考えています。

(そうでなくてもご年齢とともに減っていく)

 

ではなぜ胃痛が起こるのでしょう?

・胃粘膜が弱くなり、胃酸の強酸性に負けている

・なんらかの理由で、空腹時に胃酸の分泌が亢進している

こんな感じだと思われます。

 

目を向けるべきは胃酸の分泌を抑えるというよりも、胃粘膜の再生を促す取り組みかと。

胃液の酸性度落ちてしまうことで、タンパク質や脂質の消化に問題が起こります。

未消化のタンパク質が小腸に流れ込むことで腸壁を荒らし、リーキーガット症候群へ。

そして慢性炎症がますます慢性化していきますね。

炎症レベルが高いままでは、ますます体は疲弊していくという負のスパイラルの出来上がりです。

 

どんな食品を食べられているか?はもちろん大切ですが、『消化吸収できているか?』という事にも目を向けてみましょう。

 

ここから

—————

今日は体内で起こる全ての現象・不調と関連があると言っても過言ではない『胃酸(胃液)』の分泌について。

 

食べたものが消化吸収されて、各栄養素が体内で活用される。

食品をとても細かく分子レベルまで分解して体内に取り込むのって、実はなかなか大変なことだったりします。

 

そんな無理難題を難なくこなしているのは、紛れもない消化器のはたらきです。

口→食道→胃→十二指腸→小腸→大腸

というとても長いプロセスを辿りますが、その序盤である『胃』で起こっていることはその後の工程でもずーっと影響を及ぼします。

 

ここで躓いてしまうと必要な栄養素が吸収できずに、

・貧血
・ホルモン分泌不全による様々な不調
→女性特有の不調とも関連深いですね
・ボディメイクやダイエットの効果が現れない

などなど…

といった不具合の元凶ともなっている可能性が。

※消化システムの不具合が各種不調と関わっている旨は、これまでも度々触れてきましたので、ご興味がおありの方は過去投稿をご覧になってみてください。

 

というわけで何とかしなければならない胃の問題なのですが、特に大切なのは『胃酸(胃液)』の分泌量が不足しないことです。

(お肉を食べるともたれて辛い…という方はかなり胃酸分泌が低下している可能性がるので、要注意ですね。)

 

胃酸の分泌って年齢を重ねるごとに減少してしまうことが分かっていますが『さらに低下させている原因』を作らないことが、快適な体で人生を送るうえでは大切になります。

 

胃酸を胃の細胞が分泌する為には多量のエネルギーが必要となりますが、細胞が充実したエネルギー(ATP)を作り出すためには色々と必要な栄養素がありまして。

さらに他の臓器で消費されずに、胃の細胞まで必要量が届いていなければならないので厄介です。

 

ただ単にカロリー摂取量を増やせば解決するわけでもなく…。

食習慣乱れがちな現代人のほとんどは、慢性的に胃酸分泌低下に陥っているのではと言われています。

 

・無茶な低糖質ダイエット

・質的な栄養不足
(高糖質・低タンパク・脂質の質の偏り・ビタミン、ミネラルの不足、低食物繊維)

・腸内環境の悪化

・慢性炎症の発生

 

このあたりの合わせ技で、胃酸分泌に必要なエネルギー生産が難しくなります。

 

色々な要素が関わり合い陥っている胃酸分泌低下であるが故に、

『原因はこれです!』と断定できないところが説明の難しさを生んでいますね。。

 

それだけに改善方法も色々とステップを踏む必要があるので、これもまた解説に苦しみます。。

 

“不調の始まり”であると同時に、”不調の結果”ともなっている胃酸分泌問題。

 

記事を書いてみたものの、いまいち上手に解説できなかったのでまた後日出直してみようと思います。

 

知れば知るほどに、体は複雑なシステムの複合体。

複雑なものをいとも簡単に理解していただく為には、もっともっとスキルが必要ですね。

修行はどこまでも続きます…