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【ダイエット中の高強度運動は危険かも】760

2022年9月27日

静岡市葵区・駿河区・清水区のパーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

今日は運動の安全性・危険性についてです。

使い方によっては良薬となり、用法容量を誤ると劇薬ともなり得る運動のあれこれ。

 

ダイエット中などは、実のところ体内では『高強度・高頻度』な運動に対して危険性が上昇する可能性があります。

頑張り屋さんな方ほど気をつけていただきたいところ。

 

減量を行う際には糖質と脂質の摂取量に対して特に気を配る必要がありますね。

肝臓に貯蔵されている糖が減ってくると、僕たちの体は別のエネルギー源を活用することで生命を維持することができます。

ダイエットにおいては、体脂肪の消費を目的に頑張っていきますよね。

この時、脂肪細胞の中に貯蔵された中性脂肪が血液中に放出されまして、『遊離脂肪酸』という形で全身の様々な組織に運ばれます。

筋肉や肝臓、心臓といった臓器で、エネルギー源として活用されるというわけです。

 

この時ダイエット中の体内では、平常時よりも遊離脂肪酸が多く存在している状態に。

 

ここで強度の高い運動を繰り返し行うと、どうなるでしょう。

息がとても上がる様な高強度運動を行うことで、体内ではカテコールアミンと呼ばれるホルモン分泌が高まります。

カテコールアミンの持つ働きで、血中の遊離脂肪酸はさらに増加していきます。

 

 

こんな感じで『遊離脂肪酸リッチ』な体内環境が作られることで、今度は遊離脂肪酸がマグネシウムと結合しまして、尿中へ排出されやすくなります。

 

こんな環境が長期化すれば、体脂肪を燃焼しつつマグネシウムもバンバン排出し続けることに。。

 

マグネシウムの欠乏は、動悸・頻脈・高血圧といった
”心臓に対して良からぬコンディション”を作り出します。

 

結果として、心疾患が起こりやすい状態を作り出すことに。

 

発症すれば様々な後遺症や、最悪の場合突然死の可能性も。。

 

良かれと思って頑張った取り組みが、思いもよらぬ結果へと繋がらない様に。

どんな食事を摂るか?どんな運動をするか?

極端なものとならぬよう、精査していきたいところです。

 

運動がもたらす大いなる効果は、体脂肪を燃やすことだけではありません。

 

運動習慣は多くの方にとって、人生を変え得るもの。

そう考えています。