Blog
ブログ
【限りなく深淵なスクワットの世界】814
2022年11月20日
静岡市葵区・駿河区・清水区 大人女性のパーソナルトレーニング
パーソナルトレーナーの堀航大です。
今日は終日、ひたすらスクワットについて知やアプローチ法を深める勉強会に参加してきました。
いつものカラダの不思議は少しお休みにしまして、セミナーの所感をシェアです。
筋力トレーニングの種目として馴染み深いスクワット。
・しゃがむ
・立ち上がる
という至極簡単に思える動きを繰り返し行うシンプルな運動。
ところが運動指導の現場に身を置いていると、これらがスムーズに行えなくなっている方との出会いはとても多い印象です。
・そもそもしゃがめない
・しゃがみ込むと立ち上がれない
・土踏まずの消失
・足の指が浮いたり噛んだり
・膝の不安定性
・背中が丸まったり反ったり
・しゃがむ速度が制御できない
・全身の緊張や食いしばり
・過呼吸
などなど、もちろん各部の痛みも。
幼児を観察していると、とても『筋力がある』とは思えない子供たちが非常にスムーズな”しゃがみこみ”と”立ち上がり”を行います。
もちろん大人と比べて体重や体の重心は異なりますが、次第にこれらが難しく窮屈になっていくのは何故でしょうか?
筋力の低下や柔軟性の低下。それはもちろんあるかも知れません。
しかしその根底には、感覚器と呼ばれる全身に張り巡らされたセンサーのはたらき。
そしてセンサーたちから読み取った情報を適切に処理し、全身をコントロールしている脳機能の低下が。
大人になるにつれて僕たちは筋力を手に入れて、色々な動きをチカラワザで支配することを身につけてしまいます。
日頃の運動不足も相まって、拍車をかけて僕たちは『体にとって不要と思われる』機能をシャットダウンすることに。
・感覚機能(センサーの情報を解読する能力)
・脳の情報処理機能
・筋力
・柔軟性
こんなものが互いに関わり合って成り立つ運動。
スクワットをされる姿を拝見することで、これらの何処に問題が起こっているのか?を明確に見立てて改善する。
そんな目と知恵を授けていただいた1日となりました。
筋力トレーニングは同じ動きを繰り返し行いますが。。
誤った体の操作を反復すると、どうなるでしょう?
良かれと思って頑張った努力が、思わぬ結末を迎えることに。
運動は毒にも薬にもなると思っていますが、運動指導を行う上でまず大切になるのはトレーニングを劇薬に仕立て上げないこと。
その為には本当に幅広い知識と、併せて経験が必要なわけで。。
大変なものに手を出してしまった感がありますが、そこに魅力を感じてしまう節も。
これからも何とか喰らい付いていきたいと思います。
先生方、共に学んだ皆様、素敵な時間をありがとうございました。