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【呼吸問題の発生は栄養状態から】884

2023年1月29日

静岡市葵区・駿河区・清水区

『大人女性の体質改善』パーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

 

しばらく呼吸や原始反射、体の過緊張のお話が続きましたので、今日は少し呼吸について深掘りしてみましょう。

呼吸が浅く・早くなる荒い呼吸だと、血液中の二酸化炭素が少なくなりすぎる。

細胞が血液から酸素を受け取るには二酸化炭素が必要な旨を、以前もご紹介してみました。

※気になる方は『ボーア効果』と検索してみてください

 

ではなぜそんな状況に陥ってしまうのでしょう?

ざっくりとまとめると

①栄養素の質の問題

②栄養素の量の問題

③感覚機能の問題

これらのいずれか、または複合的に関わり合って呼吸のエラーが起こります。

 

これらはいずれも大脳の『前頭葉』の働きを低下させ、呼吸の中枢である脳幹の過剰なはたらきを抑制できなくなるからです。

 

そんな原因あれこれの中でも、まずは栄養面に注目してみましょう。

 

食が細かったり過剰な糖質制限などを行うことで、脳の神経細胞がメインで活用している糖の供給量が恒常的に低下すること。

欠食時に血糖を維持する機能(副腎や肝臓による)が低下し、低血糖状態に陥りやすい体内環境であること。

リーキーガットや、飽和脂肪酸・リノール酸などの過剰摂取によって腸内の炎症が慢性的に起こる。

そして炎症レベルを下げようとコルチゾールが過剰分泌され、こちらの作用で交感神経が過活動に。

コルチゾールの過剰分泌は肝臓で蓄えられた糖(グリコーゲン)の浪費を引き起こし、次なるエネルギー源である中性脂肪を活用しようとカテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)が過剰分泌。

カテコールアミンの作用で拍車をかけて交感神経が過活動に。

 

または貧血・鉄欠乏の問題を抱えている場合には、脳の神経細胞へ酸素を供給する能力がそもそも低下していることに。

酸素不足は神経細胞のはたらきを低下させますので、鉄欠乏でも前頭葉の活性低下を引き起こします。

(脳幹の活動を抑制できず、ここでもやはり呼吸のエラーは起こる)

 

そんな感じで、体の内部環境から呼吸パターンは破綻していきます。

 

栄養面ですべきことは、

・慢性炎症の収束(消化管の健全化)

・血糖の安定

・貧血、鉄欠乏の改善

といった感じでやることは沢山ありますが、どれか部分的な取り組みではうまいこといきません。

 

人体は複雑なシステムの複合体。

発生している問題を解決するには、それはもう幅広い人体への理解が必要です。

追っても追っても終わりが見えずに心折れそうになりますが、そこには希望も感じます。

病気じゃないけど著しく調子が悪い。

そんな病気以上・健康未満の状態でお困りの方のお役に立てるよう、コツコツとやっていこうと思います。

呼吸問題つづきます。

 

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