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【鉄欠乏とダイエットの失敗】938

2023年3月24日

静岡市葵区・駿河区・清水区

『大人女性の体質改善』パーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

 

今年も暖かくなってきて増えてきましたダイエット需要。

ということで久しぶりのダイエットネタを投稿してみましょう。

 

ダイエットの成功を決定付ける大切な要素の一つが、『貧血・鉄欠乏』が起きているか否か?という点です。

減量に限らず、平常時の太りやすさや痩せにくさといった問題。

それだけでなく慢性疲労症状とも関わりが深いところ。

 

カロリー計算による食事のコントロールをしても、想定していたよりも体脂肪が減らない。

そんなケースは多々ありますが、体脂肪がエネルギーとして消費される仕組みから紐解いてみましょう。

 

まずは食品からのエネルギー摂取量が体内での需要を下回ると、蓄積された体脂肪の分解が始まります。

分解された脂肪は『遊離脂肪酸』という形で血液中を漂いまして、肝臓に到達。

 

その後肝臓の細胞内に取り込まれて、エネルギーとして活用されるわけです。

 

この『遊離脂肪酸が肝細胞に取り込まれる』という場面で活躍するのがカルニチンというアミノ酸。

カルニチンは動物性食品に多く含まれますが、実は肝臓や腎臓といった体内の臓器でも生成されています。

 

こちらの生成において、鉄は無くてはならない存在。

鉄欠乏ではカルニチン合成能力の低下していることに。

 

そして鉄欠乏では、動物性タンパクの消化に極めて重要な胃酸の分泌も低下する要因となります。

消化できなければ、食品内に含まれるカルニチンの吸収も阻害される。

 

カルニチンの『生成能力低下×吸収能力低下』

 

この二つが相まって、脂肪をエネルギーとして消費するサイクルがうまいこと回らなくなります。

 

使われずに血中を漂う遊離脂肪酸は慢性炎症を増悪させますので、こちらも鉄の吸収を阻害する要因に。

慢性炎症が起こっていると糖の代謝を阻害しますので、ますますエネルギーを消費するシステムに滞りが。。

 

結果として低血糖が起こり、糖欲求や食欲の異常な亢進を招く結果となります。

 

そんな感じで、貧血・鉄欠乏では代謝システムのエラーが泥沼化することに。

 

これは一大事。

でも鉄サプリを用いるのはちょいと待っていただきたい。

またの機会に続きます

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