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【慢性炎症が鉄欠乏を悪化させる】1068
2023年8月1日
静岡市葵区・駿河区・清水区
『大人女性の体質改善』パーソナルトレーニング
パーソナルトレーナーの堀航大です。
鉄欠乏を改善する上で、炎症の収束は必ずや必要になってくる取り組みです。
急性の炎症が火事だとすれば、慢性炎症はコップに入った水で消火できる様な”ボヤ”が常々起こり続けている状態です。
ジリジリと炎症反応が起こりまして、その結果十二指腸から吸収されるはずの鉄が血管内に入り込むプロセスを阻害し続けることになります。
(鉄を血管内に取り込むフェロポーチンの発現を、炎症によって増加したヘプシジンが阻害するため)
鉄を摂っているのに鉄欠乏という場合は、こんな炎症の影響も考慮する必要が。
・腸の上皮細胞で発生する、リーキーガット症候群由来の炎症
・口腔内で発生する、歯肉や歯根での炎症
・上咽頭で発生する、慢性上咽頭炎
・脂肪肝や肥満による炎症性サイトカインの増加による炎症反応
この辺りが代表的な慢性炎症の発生源となります。
定期的な歯科検診や、ブラッシングと併せてデンタルフロスの使用。
上咽頭のイガイガ感や痰が絡む様な症状が続く様であれば、EAT治療(上咽頭擦過治療)の対応をしてくれる耳鼻科へ。
肥満や脂肪肝・隠れ脂肪肝が推察される場合は、糖質量のコントロールや精製糖の摂取制限を。
アルコールはもちろん、常用している医薬品からの影響も考慮する必要があるかも知れません。
そして、割と多くの方に発生しやすい問題が腸内環境の悪化による炎症。
胃酸の分泌能力低下で未消化のタンパク質が小腸に流れ込み、腸管壁で炎症反応を起こす。
また小麦や乳の摂取過剰などが引き金となり、腸の上皮細胞同士の結合が緩んで起こるリーキーガット症候群による炎症。
といった感じで、鉄欠乏につながるアレコレは多岐に渡り複合的です。
状況は複雑ですが、可能性を一つずつ潰していくと体調はしっかりと上向いていく。
続きます。
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