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【大腸と腸内環境のお話】1136

2023年10月8日

静岡市葵区・駿河区・清水区

『大人女性の体質改善』パーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

※明日から二日間出張につき、今週はこの後新規投稿のお休みが続くと思います。

消化管を胃から下ってきまして、いよいよ最後の器官である大腸のお話を。

ここでは小腸より送られて来た内容物から水分を吸収しまして糞便を形成し、直腸によって排泄物の貯留をコントロールしています。

 

そして腸内細菌の90%ほどが大腸に生息していると言われておりまして、

『発酵と腐敗』

という大切な営みが行われています。

 

善玉菌による発酵の過程で乳酸や酢酸を産生し、腸内細菌叢にとって最適な弱酸性の腸内環境をつくりだす。

またこのとき善玉菌が作り出す短鎖脂肪酸は、腸が正常に働くためのエネルギー源となります。

 

そして悪玉菌による腐敗の過程では、人体にとって有害なアンモニアや硫化水素を産生。(アルカリ性に傾く)

しかしこれは大腸まで届いた未消化のタンパク質を悪玉菌が分解して、便として処理・排泄するという大切な役割の中で発生するもの。

 

上部消化管での食物の消化がうまくいかずに、未消化の食物が大腸まで流れ込んでいること。

そして善玉菌のエネルギー源となる水溶性食物繊維が不足するといった原因が相まって、腸内細菌叢のバランスが崩れてしまう。

 

結果として大腸内では腐敗が起こり易くなり、便も刺激臭を含み易くなります。(アルカリ性の腸内環境では便の色が濃くなりやすい)

 

ここまで理解が進んでくると、整腸剤などで善玉菌を摂るだけではなかなか腸内環境が改善しない旨もご理解いただけると思います。

 

まずは消化管の上部で十分に消化が行なわれていること。

そのうえで、善玉菌のエネルギー源となる食物が必要量摂れていること。

 

消化液の分泌には血糖の安定が必要不可欠だし、善玉菌のエネルギー源が枯渇しない様に3食バランスよく食べることも大切。(もちろん内容も)

 

善玉菌サプリを摂ってもイマイチお腹の調子が改善しないって方はとても多い印象です。

なかなか厄介な腸内環境のお話ですが、少しずつ理解を深めて日々の食生活に活かしていきたいところ。

つづく

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【堀のパーソナルトレーニング】
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体を変える方法は、筋肉を鍛えることだけじゃない。
あなたに最適なアプローチ方法に取り組んでみましょう。