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【何故起こる、ホルモン分泌の乱れ】1149

静岡市葵区・駿河区・清水区

『大人女性の体質改善』パーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

今日はちょいとサボって、過去の埋もれ投稿から関連したものを。

女性の健康も、慢性疲労もダイエット・ボディメイクにも。

慢性炎症について理解し、上手いことマネジメントしていくことが大切だと思います。

 

ここから

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女性特有の不調が起こる原因の一つに、

・エストロゲン分泌過剰
または
・プロゲステロン分泌不足

これらのいずれか、またほ両方が関与している可能性をシェアしてみました。

結果として、ホルモンバランスが『エストロゲン過剰』になることが問題であると言われています。

 

本日はそんな問題の原因をいくつかご紹介しましょう。

 

エストロゲン過剰ですが、大きく分けると3つの要因が関わっています。

①肥満による体内での炎症反応

②腸内環境の悪化・細菌感染などによる慢性炎症

③脂肪肝などによる肝機能低下

④更年期に起こるプロゲステロン分泌低下

 

肥満や腸内環境悪化による炎症のメカニズム解説はこちらでは割愛しますが、①②が起こっていると体内では『何とかして炎症を抑制せよ』という司令が出続けることになります。

 

そんな時に動員されるホルモンの一つが、実は『エストロゲン』なのです。

 

エストロゲンは『炎症抑制』の作用を持ち合わせているので、こんな体内のコンディションではジリジリとエストロゲン分泌量が増えていきます。

 

結果としてエストロゲンが過剰に。

 

そして、③肝機能による影響。

肝臓は過剰なエストロゲンを分解する機能を有しているので、こちらもその機能が低下すると結果としてエストロゲンが増えていきますね。

 

また、その際にビタミンB6が必要になるのですが、ビタミンB群が豊富に含まれる肉類の消化吸収能力が低下している可能性も疑いたいところです。

 

そして周知の通り、女性ホルモンは閉経に近づくにつれて分泌量が低下します。

一般的にはエストロゲンの分泌低下に注目されることが多い様ですが、実はエストロゲンよりもプロゲステロンの低下がより強く起こるということが分かっています。

『④更年期に起こるプロゲステロン分泌低下』

こちらもご年齢によっては見逃せませんね。

 

というわけで、二つのホルモンのバランスが崩れる原因をザッとご紹介してみました。

エストロゲン過剰で女性の体に何が起こるのか?

またそんなテーマにも迫ってみたいと思います。

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【女性ホルモンの役割をおさらい】1148

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『大人女性の体質改善』パーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

今週は女性の健康についてシェアしていきましょう。

特に、女性ホルモンの

・エストロゲン
・プロゲステロン

について理解を深めていくことが大切です。

 

月経にまつわるトラブルや更年期の諸症状など。

その原因として、女性ホルモンの分泌バランスが崩れてしまい『相対的エストロゲン過剰』に陥っていることも考えられます。

 

今日は、それぞれのホルモンが担う作用や、相対的エストロゲン過剰の際のリスク等をおさえておきましょう。

<エストロゲンの主な作用と過剰のリスク>
・子宮内膜を増殖させる(経血の増加)
・乳房の張りや痛みを発生させる
・体脂肪、塩分、水分を体内に溜める(むくみ)
・血管拡張作用と水分量増加による頭痛
・抑うつ、不安状態になる
・甲状腺ホルモンの働きを妨げる
・血糖コントロールを妨げる
・子宮体がん、乳がんのリスクを高める
・血液内の銅を増やし亜鉛を減少させる
・交感神経が優位になり、メンタルが崩れやすい

 

<プロゲステロンの作用>
・子宮内膜の増殖を止め、成熟させる
・乳腺繊維種を防ぐ
・脂肪を燃焼させる
・自然な利尿剤としてはたらく(むくみの予防)
・月経前に起こる頭痛の予防
・自然な抗うつ剤としてはたらく
・甲状腺ホルモンの働きを助ける
・低血糖の予防
・子宮体がん、乳がんのリスクを下げる
・亜鉛と銅のバランスを保つ
・鎮静作用を持ち、メンタルを安定させる

 

という感じで、エストロゲン過剰な場合を想定して挙げてみました。

逆に、何らかの理由でエストロゲンの分泌量が低下し過ぎると、それはそれで無月経や骨密度の低下、肌荒れなどのリスクが高まります。

 

どちらが大切というわけではなく、バランスが大切。

特にそのバランスが大きく崩れるのは、更年期に差し掛かり排卵が無くなることで、プロゲステロンの分泌量が劇的に減少するタイミングです。

(相対的エストロゲン過剰な状態になりやすい)

 

つづく。

 

【女性の健康と女性ホルモン】1147

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『大人女性の体質改善』パーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

今日はセッション中にご質問いただきたので、女性ホルモンの話題にも触れてみましょう。

パーソナルトレーニングのクライアント様でも更年期に差し掛かるご年代の方も多く、予備知識として知っておいていただきたいトピックであります。

 

そもそも女性ホルモンには、

・エストロゲン

・プロゲステロン

の二種類があります。

 

一生のうちに女性がこれらのホルモンを分泌する量は、”ティースプーン1杯分”ほど。

ごく少量なのですが、その影響力は『耳かき1杯分の量で、25mプールが真っ黒く変化する』という様に形容されるほど強力なもの。

 

そして月経周期やライフサイクルの中でそれぞれの分泌量がダイナミックに変化するので、分泌能力にエラーが起こると更に不調を抱えやすくもなります。

 

・月経痛(月経困難症)

・月経前症候群(PMS)

・更年期障害

・無月経

・不妊

 

こういったお悩みの根本には、ホルモン分泌のトラブルが深く関わっています。

 

エストロゲンとプロゲステロンのどちらが大切、というわけではなくその『バランス』が大切だと言われています。

様々なトラブルの原因は、『相対的エストロゲン過剰』も引き金に。

 

なんとなくエストロゲンって多い方が良いイメージがありそうですが、プロゲステロンに対して多すぎても問題が発生する様です。

そして様々な理由でそのバランスが崩れます。

 

女性特有の不調が強く出る方の場合、

『エストロゲン分泌過剰×プロゲステロン分泌不足』

が両輪で起こっている可能性も。

 

明日はその原因に迫ってみましょう。

続きます。

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あなたに最適なアプローチ方法に取り組んでみましょう。

【夢は何に左右されるか】1146

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『大人女性の体質改善』パーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

今日は睡眠中に起こる不思議な現象、『夢を見る』ことについてシェアしてみましょう。

そもそも私たちは何のために夢を見るのでしょう?

これには諸説ある様ですが、日中に起きた出来事や脳に蓄積したあらゆる情報を整理するために夢を見ると言われています。

 

そんな夢についての研究では、起きている間のどんな要素によって夢の内容が決定・影響されるか調査しました。

 

場所・行動・物体・人物・感情など。

日中の経験が夢の内容とどんな共通点を示すか?

 

それらの多くと夢の内容とはほぼ関連が無かった様ですが、覚醒時に強く感じた『感情』のうち、35〜55%はその日の夢にはっきりと分かる形で登場していたとのこと。

 

夢の中で起こっている事に現実と一貫性が無くとも、その中で生み出された感情は1日の終わりに反芻している。

そんな現象からも、睡眠が私たちの記憶から感情を整理し、眠りながらにして心の傷を癒しているのでは?と考えられています。

 

私はいつもほとんど夢の内容を覚えていませんが、よく眠れた日の朝は何となく気分も良いかも。。

日頃からストレスを抱えやすい環境や境遇だったり、漠然とした不安を抱えやすかったり。

そんな方ほど、よく眠ることを意識してみると良いかも。

すぐに解決できない問題には、『気にしない』という鈍感力の様なものも必要なのかも知れません。

【眠気とカフェイン・クラッシュ】1144

静岡市葵区・駿河区・清水区

『大人女性の体質改善』パーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

よく眠った方が良いことは分かっているけれど、眠りたくても上手く眠れないという方はなかなか多い印象です。

まずは眠りを妨げる要因を取り除くところから。

私たちの暮らしの中でとっても身近な物質である、『カフェイン』について取り上げてみましょう。

 

コーヒーやお茶、エナジードリンクやダークチョコレートなど。

含有量に差はありますが、普段から何気なく摂っている嗜好品に含まれるカフェイン。

 

実は摂取から代謝されて無くなるまでには、割と長い時間を要します。

 

その代謝能力には遺伝的な要因で個人差がありますが、摂取してから半分の量が体外に排出されるまで(半減期)に、平均で5〜7時間ほどかかると言われています。

 

例えば、午後7時半ごろに夕食後のコーヒーを一杯飲んだら、午前1時半にはまだ半分のカフェインが残っている。

 

そしてご存知の通り、カフェインには眠気をマスキングし、眠気を打ち消す作用が。

(カフェインの代謝能力が遺伝的に低い方は、もっと早い時間に摂取した影響がが長期的に残っている可能性も)

そして完全に分解してゼロになった時に起こる『カフェイン・クラッシュ』にも注意が必要です。

 

カフェインは私たちの眠気を引き起こす”アデノシン”という物質の働きをブロックすることで、その覚醒作用を発揮しています。

ブロックしている間も、アデノシンは増え続けている。

ブロックするものが無くなれば、さらに増えたアデノシンの作用により、さらに強い眠気が一気に押し寄せることに。

 

この強烈な眠気に対抗するためには、さらにカフェインを摂取するより他ありません。

このループにハマってしまい、一日中コーヒーが手放せなくなっている方にもよく出会います。

(カフェインの摂取は血糖値を上昇させるので、慢性疲労で低血糖に陥っている方もこのループにハマりやすい)

 

日中活動するためにカフェインを摂り続け、夜もその覚醒作用が続いて眠れない。

ここから脱出する為には、段階的カフェインフリーを実施したり低血糖を予防したり、耐糖能を改善したりと大切なステップを踏んで取り組む必要があります。

またの機会に続く

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【人間関係と睡眠不足】1143

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『大人女性の体質改善』パーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

今週は睡眠weekとしてみましょう。

よく眠る派と短眠法推進派は対立することもしばしばですが。。

睡眠に関する研究では、多くの方にとって睡眠不足がデメリットを生み出すことが示唆されています。

 

例えば、人が他人の表情から感情を読み解く能力にも、睡眠不足や質の低下によって悪影響があることが分かっています。

睡眠中、特にレム睡眠の最中においては、脳の様々な機能をチューニングしている状態。

チューニングが行なわれているエリアのひとつに、他者の顔の表情を正しく読み取る機能を含むエリアが含まれています。

 

熟睡した群と睡眠を奪った群を比較した実験では、十分な睡眠を得られなかった群の”表情から感情を読み取る能力”が顕著に低下していたという研究も。

 

相手が友好的なのか、敵対的なのか。

私たちは生存に有利になる様に、この何れかを無意識的に判定していますが、こちらが上手いこと処理できなくなる。

 

感情を読み取る能力が低下すると脳は恐怖に支配される様になり、相手にその気が無くとも『自分に敵意を持っている』と判断しやすい状態に。

 

睡眠の問題は、私たちのまともなソーシャルスキルも奪ってしまう。

よく眠ることは良好な人間関係を構築する為にも、大切な要素となりそうですね。

というわけで、今日もしっかりと睡眠を取りたいと思います。

【夢は傷ついた心を癒す】1142

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『大人女性の体質改善』パーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

 

腸内環境ネタが続いて少々飽きてきましたので、今日は久しぶりに睡眠についてのお話を。

人の睡眠についてはまだ分かっていないことが多く、とても難しい領域であるようです。

(分からなすぎて研究領域を変えてしまう研究者もいるほど)

 

そもそも『なぜ生物は睡眠をとるのか?』という問いへの明確な答えも明らかになっていないそうな。

 

摩訶不思議な睡眠の世界ですが、『夢は心の傷薬である』という説をご紹介しましょう。

 

・レム睡眠(筋肉の緊張は緩んでいるが、脳は活発に活動している相)

・ノンレム睡眠(大脳も休息し、脳も肉体も休んでいる相)

こんなところは、どこかで見聞きしたことがお有りでは。

そして、心の傷を癒すのに重要なのは『レム睡眠』です。

 

レム睡眠中では、脳内の化学物質が劇的に変化することが分かっています。

特にストレスホルモンの一種であるノルアドレナリンが、脳内から完全に一掃される。

 

24時間の中で、不安を誘発するこのホルモンが完全に脳内から無くなるのはレム睡眠の間だけ。

 

そしてレム睡眠中の脳内では、感情と記憶に関する全ての部位が再起動することが分かっています。

(つまり夢を見ている時です)

 

このはたらきは、ストレスホルモンの無い安全な環境の中で、不快な記憶を再処理していることの表れではという見方があります。

 

私たちはレム睡眠中に、

・価値のある出来事の細部を記憶し、既存の記憶と統合して個人の経験として蓄積すること

・嫌悪感や辛さを伴う記憶を忘却・または解体し、記憶から感情が取り除かれること

 

といったとても都合の良い処理を行なっているのではと言われています。

 

嫌な出来事や感情は寝て忘れる。

翻って考えてみると、睡眠が不足していたりトラブルがある場合には、嫌なことを必要以上に引きずる可能性もありそうです。

 

よく眠ることは、健全な精神状態を維持する為にも大切な行為なのかも知れません。

 

【腸活にイヌリンも良いかも】1139

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『大人女性の体質改善』パーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

善玉菌の勢力を強化し、腸内環境を最適化する為には

プロバイオティクス(善玉菌)
×
プレバイオティクス(水溶性食物繊維・善玉菌の餌)
=
『シンバイオティクス』

 

を意識して取り組むこと。

そして上部消化管で十分な消化が行われていることが、前提として大切であること。

 

これらの点を押さえまして、今度は腸内細菌の餌となるプレバイオティクスのお話です。

 

プレバイオティクスとして積極的に摂っていきたいのが、水溶性食物繊維が豊富な食品たち。

・海藻類
・果物
・里芋
・大麦
・オーツ麦
・もち麦

などなど、結構意識して選ばないと食卓に並びにくい食品が多い印象です。

まずは主食を白米から未精製穀物に変えることが、総摂取量からも継続のしやすさからもオススメしています。

 

しかしながら、より集中的に取り組みたい場合には『イヌリン』と呼ばれる水溶性食物繊維のサプリメントが活用しやすいと思います。

イヌリンの摂取効果はよく検証されていて、

・ビフィズス菌増加
・乳酸菌増加
・悪玉大腸菌減少
・ブドウ球菌減少

といったところが確認されています。

イヌリン(ニチガHP)
https://www.nichiga.net/shopdetail/018000000001/018/O/page1/recommend/

たくさん摂取すると浸透圧性の下痢が起こりますので、少量から試してみたいところ。

摂取後にガスが溜まったりどうしてもお腹を下すという場合には、SIBOを疑いつつ改善に取り組む必要があります。

 

つづく

 

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体を変える方法は、筋肉を鍛えることだけじゃない。
あなたに最適なアプローチ方法に取り組んでみましょう。

 

 

【シンバイオティクスのすすめ】1138

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パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

腸内環境を整え、腸管内の腸壁や腸内細菌叢のはたらきを最適化しておくことは、心身の健康・ダイエットやボディメイクといった美容的な側面からも極めて重要な取り組みとなります。

 

健康や美への関心が高い方は、善玉菌サプリ(整腸剤など)を摂られているケースも多くなってきた印象です。

しかしながら、イマイチ効果が実感できないというコメントもよく耳にします。

そんな時には、

プロバイオティクス(善玉菌)
×
プレバイオティクス(水溶性食物繊維)
=
『シンバイオティクス』

という考え方で腸活に取り組んでみましょう。

 

近頃の投稿にあった様に、善玉菌には元気に活動する為のエネルギー源(水溶性食物繊維)がとっても大切。

まずは胃酸による十分な初期消化が行なわれていることが前提となりますが、玉ねぎや海藻類・イヌリンなどの水溶性食物繊維サプリも積極的に摂っていきたいところ。

しかしながら、水溶性食物繊維を多く摂るとお腹にガスが溜まったり、お腹が緩くなるという方もいらっしゃいます。

 

これはSIBO(小腸内細菌異常増殖症)由来の症状かも知れませんので、まずは小腸内の環境を適正化するというなかなか厄介な取り組みが必要になります。

つづく

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【大腸と腸内環境のお話】1136

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パーソナルトレーナーの堀航大です。

 

※明日から二日間出張につき、今週はこの後新規投稿のお休みが続くと思います。

消化管を胃から下ってきまして、いよいよ最後の器官である大腸のお話を。

ここでは小腸より送られて来た内容物から水分を吸収しまして糞便を形成し、直腸によって排泄物の貯留をコントロールしています。

 

そして腸内細菌の90%ほどが大腸に生息していると言われておりまして、

『発酵と腐敗』

という大切な営みが行われています。

 

善玉菌による発酵の過程で乳酸や酢酸を産生し、腸内細菌叢にとって最適な弱酸性の腸内環境をつくりだす。

またこのとき善玉菌が作り出す短鎖脂肪酸は、腸が正常に働くためのエネルギー源となります。

 

そして悪玉菌による腐敗の過程では、人体にとって有害なアンモニアや硫化水素を産生。(アルカリ性に傾く)

しかしこれは大腸まで届いた未消化のタンパク質を悪玉菌が分解して、便として処理・排泄するという大切な役割の中で発生するもの。

 

上部消化管での食物の消化がうまくいかずに、未消化の食物が大腸まで流れ込んでいること。

そして善玉菌のエネルギー源となる水溶性食物繊維が不足するといった原因が相まって、腸内細菌叢のバランスが崩れてしまう。

 

結果として大腸内では腐敗が起こり易くなり、便も刺激臭を含み易くなります。(アルカリ性の腸内環境では便の色が濃くなりやすい)

 

ここまで理解が進んでくると、整腸剤などで善玉菌を摂るだけではなかなか腸内環境が改善しない旨もご理解いただけると思います。

 

まずは消化管の上部で十分に消化が行なわれていること。

そのうえで、善玉菌のエネルギー源となる食物が必要量摂れていること。

 

消化液の分泌には血糖の安定が必要不可欠だし、善玉菌のエネルギー源が枯渇しない様に3食バランスよく食べることも大切。(もちろん内容も)

 

善玉菌サプリを摂ってもイマイチお腹の調子が改善しないって方はとても多い印象です。

なかなか厄介な腸内環境のお話ですが、少しずつ理解を深めて日々の食生活に活かしていきたいところ。

つづく

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